あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

貴日ワタリ氏インタビュー

★あしたのジョー
オリジナル・サウンドトラック本命盤
fyto inc. KICA-1304/5
2003.8.27発売 定価3,800円

このアルバムを企画・構成・執筆された貴日ワタリさんにお話を伺えました。

●今回カーロスのBGMが無かった事についてですが・・・。


貴日『カーロスのBGMについてですが、ボクも大好きな曲です。
当然収録を考えていたのですが、残念ながら第52話から使用されている最終レコーディングのテープが倉庫に無く、不本意ながら収録を見送らざるを得なかったというのが事実です。
関係者によりますと、実は1978年のキングレコード版を発売した時点で、既に音源テープが紛失してしまっていたそうですね。
そんなわけでドラマの比重の高い混載盤にしたと伺いました。
今回、諸関係者のみなさまの尋常ならざるご協力で(1978年)当時に既に行方不明とされていた音楽マスターテープを(全部ではありませんでしたが)発見、 1978年当時よりも多いソースで、CD発売を目指しました。
当初バップMFでの発売が決まっていましたが、諸事情があって果たせず、 仕切り直してキングレコード系でようやく発売する事が叶いました。
そこで、折角だから全部入れちゃえ、キングだから当時の(発禁)レアシングルも入れちゃえ…という事に(笑)。
まぁ、「力石徹のテーマ」も全部入れちゃえ…ってところでは ちょっと揉めましたが(2番で…)。そこまでワガママを聞いてもらいましたので、 オープニングテーマのテレビサイズは(権利問題で)入れられませんでした。
済みません皆さん、東芝盤で聴いて下さい。
なにはともあれ今はホッとしています。
今後カーロスのテーマ捜索は何かにつけ続けていく予定です。』

●ジョーの口笛について、何かエピソード等お聞かせ願えますか?

貴日『新録音の口笛ですよね。トランペットの数原晋さんです。
日本のトッププレイヤーです。お名前は存じ上げなくても、日本に生きている以上必ずその音は聞いていると思いますよ。
例えば、新ルパン三世とか、海のトリトンなんかのアニメ作品や、テレビのジングル、CM等など70年代から活躍なさってます。

尚、オリジナルで口笛を吹かれていた方は、A.R.A.(音楽制作会社)でよくお仕事をなさっていたミュージシャンだそうです。
映画『網走番外地』シリーズ(何編だったかしら?)でも独特の口笛が聞けます
(劇中、杉浦直樹さんが口笛を吹く殺し屋の設定)。』
●ブックレット内の画像は現存しているセル画からの撮影だったのでしょうか?
貴日『本命盤のブックレット内のジョーの写真は、現存するセル画から直接撮影した物ではありません。
虫プロの管理しているオフィシャルな画像データからの転用です (これを使う事になっているのです)。
ちなみに保存していたセル画も、既に色々な出版社などへの貸し出したまま返却されていない模様です。
ちなみに現在マッドハウスの応接間に飾ってあるED使用の
「ジョーと力石の対決」の大セル画もレプリカだそうですよ(丸山氏談)。』

●何か没になった企画等ありましたか?

貴日『実は、本命盤のブックレットに、当時の発売シングルレコードの全ジャケット写真を転載しようとして、
全種の写真だけは入手いたしましたが、権利クリアに時間が掛かり、タイムアップで結局掲載NGになってしまいました。
ちなみに、その空いた場所には裏表紙と同じ東京タワーとジョーのスチール(25ページ)があります(笑)。』

・・・貴日さん、ありがとうございました。


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