『あれが野獣の眼だ！』

ストーリー

東洋の大都会と言われるマンモス都市東京・・・。
その東京の片隅にある”ドヤ街”にフラリと現れる一人の少年。
少年の名前は”矢吹丈”。
天涯孤独な風来坊である。

ジョーはドヤ街に足を踏み入れるな否やヤクザ（鬼姫会）相手に大乱闘。
それを見ていた元ボクサー”丹下段平”はジョーに惚れ込み、
”自分と組んで拳闘（ボクシング）をやらねぇか！”と誘いをかける。
しかし、ボクシングなど興味のないジョーは誘いを断る・・・。

ジョーと段平の前に再び”鬼姫会”が現れる。
しかし、ジョーは次々と鬼姫会をなぎ倒す。
だが、ドスを抜き始める鬼姫会を見て危険を察知した段平は
身を犠牲にしてジョーを庇うのだった・・・。

詳細＆マニアック視点

●東京タワーを背に歩いているジョー。
風＆砂ホコリがあり、帽子を押さえながら歩いているジョー。

●泪橋（風来橋）にさしかかる。
帽子を押さえながら歩くジョーのアップ。
目は髪で隠れている。
（袖部分色パカあり）
俯瞰ショット、影はブラシ作画。
ジョー、橋を渡り終えた所で橋に”泪橋”の文字が現れる。

●泪橋Ｔ．Ｂでドヤ街全景俯瞰へ。
タイトル。

●朝
ドヤ街住民目覚める。
雨戸を開ける手。
かなり力を入れないと開かない。
かなり痛んでいるか古い・・・。
玄関を開け、左足のゾウリを脱ぎ、そのまま右足をかく細かい演技。
そのまままた左足１本で脱いだゾウリを履き、歩き出す・・・。
外はかなり寒い模様・・・。
ドヤの一角に”男はつらいネ”のポスターが貼ってある。
（４月１日～７日ロードショー東勝劇場）

●ガキ連登場！
まずはキノコ！
続いて阪神タイガース風帽子をかぶった子供、
チュー吉、チビ・・・と続く。

次のカットではトン吉も登場！
大騒ぎしているガキ連。

●段平登場！
土管の中で酒を飲んでいる段平。
震える手で一升びんを掴み、残りを一気に飲み干す。
（一升瓶には丁寧なブラシ処理が施されているが、
持つ瞬間のカットでブラシ処理一瞬消えるミスあり）
酒が無くなり、一升瓶を叩きつけ壊す段平。
『ちくしょ～！誰か酒もってこいっ！』
割れた破片の上にそのまま倒れ込み、泣きながら寝入る段平。

●ジョー、どアップ！
（ここでやっとジョーの顔が出る)
画面いっぱいのアップ。
背景入らず。

左右キョロキョロと見上げながらドヤ街を歩くジョー。

●走り回るガキ連５人。
キノコ、チュー吉、阪神帽子、チビ、トン吉。
『キノコっ、止まれ！俺の命令だぞっ！もぅっ！』<太郎の声
先頭を走るキノコに呼びかけの声。
（明らかに太郎の声だが、この５人のガキ連の中に太郎はまだ不在）

●ジョー、手前を５人のガキ連が横切ってきたので、一時停止。
（手前には吉野、さかえやの看板あり）
ジョー歩き去った後、５人のガキ連は集まり、ジョーの事を見る。
チビ、トン吉に押しのけられ、背後に。
（この時点でのリーダーはトン吉か！？）
『何者だよ？』
『やけに気取ってやんな！』
『どうせ格好だけよ、ハハハ・・・。』

●ジョー立ち止まり、背後を向く・・・。
誰もいない。
再度素早く振り向き、５人のガキ連を発見！
（阪神帽子が太郎と入れ替わっている！）
このシーンで突然出現した太郎！
太郎共々ガキ連達、素早く隠れる。
最後、のんきに歩いていたキノコ、慌てて隠れる。

●太郎本格的に登場！
『あの野郎かよ、流れ者は！よし！俺に突いてこい！』
（阪神帽子が太郎に連絡し、太郎が到着したのでしょうか！？）

●カメラ、ゆっくり歩いているジョーをあらゆる角度から捉え、そして追う。
（ドブ下からアオった構図は絶品！）
俯瞰構図の屋根越しからジョーを捉えたカットの後、
先回りしていたチュー吉がゴミを抱えて屋根上に出現！

●チュー吉、ゴミバケツごとジョー目掛けて落下！
ジョー素早く交わし、左足で抱えそのままシュート！
立てかけてある角材に当たった後、そのまま隠れていた太郎にも命中！
『やいやい！野良猫ども！俺に何か用があんのか！
用があるのならこそこそしねぇでさっさと来てみな！』
キノコ慌てて太郎に話しかける。
『太郎ちゃん！あいつなかなかやるねぇ！』
用がねぇんなら俺は行くぜ！・・・とその場を去るジョー。

●段平、酒屋（とりや）から追い出される！（段平初登場）
『とっとと、消え失せろぃ！』
ここへ通りかかったジョーの足元に抱きつく段平。
『あんちゃんよぉ！』
『何するんでぇ！』
（この時のジョーの服の影は完全に塗り間違え影が逆になっている）

段平の酔った顔をみて、つばを吐くジョー。
『待ちな！へへっ、お若いの！お前あんまり見かけねえ面だな・・・流れ者か？
まぁいいや・・・すまねぇがちょっと貸してくれ！
１００円か２００円でいいんだ！助けると思ってよ、あんちゃん・・・頼むよ！』
段平の杖を蹴り飛ばすジョー。
倒れる段平。
『俺にさわるなってんだっ！！』
『何だとこの野郎！ふざけやがってこのぉ！』
ガキ連達隠れてこの様子をみている。
『おいっ！みんな見てみろ！あの野郎、拳キチにけんか売りやがった！』
『へへへっ！こいつはちょっと面白くなってきましたねぇ！』

段平、ジョーに襲いかかるが、軽くかわされ、ジョーの蹴りが決まる！
段平倒れた際にジョーのコートがふわっと動く。＜細かい芝居GOOD!
キノコびっくり！
『見たかよ、今の！拳キチを一発で！』

段平立ち上がり、笑いながらジョーに近づく・・・。
『やれやれ、おっつあん・・・まだ凝りねぇのかぃ！？』
『お望みとあればもう一発！』
ジョーの右を左手で止め、左を杖を使って封じる段平！
（ジョーセル抜き部分に間違って着色される大胆な色パカ！）
『おめぇ、なかなかいいバネしてるな・・・おぃ！』
『どうだい、俺と一緒に組まねぇか？俺と一緒にボクシングやる気ねぇか？』
『ボクシング！？』
『そうよ、拳闘よ！おめぇなら出来る！・・・やってみな！』
よしな！・・・と段平を振り切るジョー。
すがる段平を見ているガキ連は”また始めたぜ！”と大笑い！
”馴れ馴れしく近づくな！酒くせーよ！”と段平を振り切り去るジョー。

●口笛を吹きながら歩くジョー。
低い視点、ジョーの足とドヤ街のアオリ描写。
始めピントはジョーの足。
歩き終え立ち止まった時点でドヤにピントが合う。
行く手の先から鬼姫会につかまったサチ出現！
（サチ大暴れしているが鬼姫会が抱えている腕動かず・・・）

●ジョー、鬼姫会と道で鉢合わせ！
『どきな、あんちゃん！ちょいと邪魔だよ！』
『なんだ？どきなたぁ、なんだってんだ？
へっ！ここは銀座の大通りじゃねえんだからな！間違うなぃ！』
（背景のレイアウトがミス！？お互い建物を背にしてます）
『てめえら見たいに横に連なって歩いたんじゃ、通れるものも通れねぇじゃねえか！
どうしても通りたかったら、てめえらの方が
ドブの中でも屋根の上でも好きなところはっていきな！わかったかい！』

サチ素早くジョーの背後につく。
『こいつらねぇ！酷い事ばっかしている”鬼姫会”のやつらなんだよ！』
サチ、鬼姫会にまたすぐ取り押さえられ、やってもいない罪をなすりつけられて、
殴られて、泣く・・・。
（実際はおでんをひと串頂戴したのみだが、屋台の売り上げも持っていったという濡れ衣！）

どきな！・・・と鬼姫会に言われ、なおかつ顎をつかまれるジョー。
・・・ジョー鬼姫会を殴る！
『・・・じゃ、通りな！ドブん中をよ！』
グラサンネクタイ男殴られ、ドブに落ちる！
次々にジョーにやられる鬼姫会の連中。
（青服の男は近くの家の壁に頭をぶつけられ、家の壁破壊！
ぶつかる直前のＢＧは通常の木目背景。
ぶつかった直後にセルの木追加の穴があいたＢＧに入れ替わり！
一瞬で切り替わるので背景画が綺麗に動画したように見えます）

●屋根の上から見物中の段平。
ガキ連も驚きながらジョーと鬼姫会の闘いを見ている！

●段平どアップ！
驚愕の表情！
色がモノクロになり（ＢＧカラー効果）
『おおっ！このパンチだ！この強烈な殺人パンチだ！俺の目に・・・俺の目に狂いはねぇ！
見つけたぞ！とうとう見つけた！見つけたぞ～～～～～っ！』
モノクロからカラーへ！
（段平の心の中の叫びの所がモノクロに。同時に闘っているジョーもモノクロ表現）

●最後の鬼姫会(4人)を倒す。
アオリ構図で立ち上がる。
背後に見つめる段平。
（格好いい構図です）
次に俯瞰で段平なめ、ジョーにかけよるガキ連達。
『かっこいいなぁ・・・すげえなぁ・・・。』

ハアハア・・・と息をきらしているジョー。
サチ話しかける。
『あんちゃん！』
背後から来られた為するどい視線のまま振り向くジョー。
ナップザックを持ったサチ、その表情にびっくり！
『・・・あの・・・これ・・・。』
ナップザックを差し出すサチ。
ジョー少し安心し、表情柔らかくなり、
『どうもありがとうよ！』
『ねぇ、あんちゃん、あんた名前なんてんだい？』
『俺かい？へっ！名乗る程のもんじゃねぇがね、ジョー、矢吹ジョーってんだ！』
（Ｂセルの手の色が偉く違って見えるのは重ねているせい？）
（顎裏の色パカあり）
（ジョー、流し目に伏せ目・・・。）
『ジョー！・・・わぁ格好いい！』
（サチのリアクションがいい！）
『ま、そういうことサ！』

●ジョー、サチにトイレに行きたいのか？難しい顔してるな？
等、話す。
(難しい顔～部分、アフレコが絵と合わない・・・)
『今度はおでん一口なんてケチなことしないで、屋台ごとかっぱらっちまいな！
人間たるもの全てでっかくいなくちゃいけねぇな！ハッハッハッ！』
サチ、泣き出す・・・。

サチ叫びゲタをジョーにぶつける！
『待て～！唐変木ぅ！』
『だ、誰だ！痛えな！』
サチを制止するガキ連
『何サ、泥棒だのトイレだのって、このレディーに対して言う言葉かよ！』
怒るサチ。
悪かったと謝るジョー。
素直に謝られちょっと照れるサチ・・・。
でも最後にジョーはまたトイレに行った方がいい・・・おしめをしているのか？
の発言を！
『あばよ！おしめさん！』
走り去るジョー。
泣き叫ぶサチ。

●屋根の上に立つ段平
『間違いねぇ！あいつだ！あいつこそワシが長い間探し求めていた奴だ！
ジョー・・・矢吹ジョーか！』


●Ｂパート
夜。
ベッドハウス一泊１５０円
宿１００円・・・等の看板彷徨う・・・。
ジョー、キョロキョロと泊まれそうな所を探し求める。
（ジョーの顔に入る影が凄く印象的。後に少年院での力石戦でも多用）

●宿を見つけて泊まろうと思うが、お金がなく追い出されるジョー。
『このドヤじゃ、金が無い奴は公園が橋の下で寝るのが決まっているんだよ！』
段平、後を追う・・・。

●ジョー、行き場が無くなり、土手の上で寝る・・・。
段平近寄る。
『おい、若いの、そんな所で寝たら風邪を引くぜ。』
『その体をこの丹下段平に預けねえか？悪いようにはしねぇから！
ワシがこれからみっちりボクシングを仕込んでやる！
ワシがコーチすりゃ、お前は一流のボクサーになれる！
そうすりゃ、こんな薄汚いドヤ街にくすぶっている事はねえし、
でっかい車乗り回して、でっかいプール付きの屋敷に住むことが出来る！
お前だってそうなりゃご機嫌だろ！？ああ？ジョー！』
聞く耳を持たないジョー。
寝入る・・・。
段平、土手上におでん屋が通りかかるのを発見。

ジョー、数時間？後に起き、段平がオーバーを布団代わりにかけてくれ、
しかもおでんを購入し、ナップザック上に置いて去っている事を知る。

一張羅のオーバーをジョーに渡してしまった段平はホームレス仲間と焚き火。
（仲間のハチマキ男、口パク位置ズレ、胸部塗り間違い）
『ボクサーにとっちゃぁ体は元でよ、トイレだの
この寒空で万一の事があっちゃ・・・ハ、ハクション！』
酒を勧められる段平。
拳闘のために辞める事を宣言。
（段平首部分大きく塗り間違え）
拳闘の事をあきらめろ・・・と言われるが・・・。
『やつはきっと拳闘をやるようになるに決まっているんだ！
ちょっとひねくれた奴だが、ワシの真心が通じねえはずはねえんだ！』

●・・・ジョー現れる。
『随分探したぜ、おっつあんよう！』
喜ぶ段平！
『やっぱりきたじゃねぇか！』
駆け寄ってきた段平にオーバーを投げつける！
『おっつあん、この汚いオーバー、確かに返したぜ！
それによ、おでんはちょっと冷えていたが、まぁ頂かしてもらったぜ！』
『うん、うん・・・上手かったろう！』
ブランコを揺らし段平の顔へ！
段平、びっくりし、慌てて避ける！
（この時点で次の台詞の内容が既に表現されている）
『あ、それからもう一つ言っておくがな！』
期待と不安にかられながら段平近づき、
『うん、言って見ろ！何だ！』
（右手首塗り間違え）
『今度俺の回りをウロチョロしたらただじゃすまねえぜ！
俺は飲んべえってやつは虫がすかねぇ・・・』
『飲んじゃいねぇ！』
コートを羽織る段平。
『昼間。お前のパンチを見たときからな、辞めたのよ！ぷっつりとな！
わかるかい？俺がお前のパンチにどんだけ惚れ込んだか！？
俺はお前に全てをかける決心をしたんだぜ！』
段平仲間も２人を見入る。
『な、若いの！矢吹ジョーだな。俺におめえの体預けてくれぃ！なっ！』
（足の影はブラシでなく手書きのタッチ）
『丹下段平か・・・昔、そんな名前のボクサーがいたっけ！？
・・・あんまり強くなかったけどよ・・・』
『へへ・・・そりゃ、もう遠い昔の事よ。』
『その昔の夢よ、もう一度ってんで、
おめえはみっともねぇ悪あがきをしてんのかよ！』
『何ィ！』
『待ちな、おっつあん！俺なんか相手にしている暇があったら
早いことずらかった方がよさそうだぜ！』

鬼姫会登場！
『ジョー逃げろ！こいつらなにをするかわからん奴らだぞ！』
『逃げたきゃ、逃げな！こいつら俺の客だ！』
不敵に笑う平田。
『フフフ・・・ウチの子分を３人かたわにしただけの事はある
・・・さすが大した度胸だぜ坊や！』
（平田は”渡部猛”氏が熱演！　＆ゴロマキ権藤）
『へへっ！度胸だけでなく腕の方も誉めてもらいたいもんだぜ。』

段平のホームレス仲間、おびえて慌てて去る・・・。
焚き火の缶を蹴り、倒れる・・・。

平田命令！
『やっちまぇ！』
襲いかかる鬼姫会達。
ジョーどアップ（敵を見る）

ジョーの強烈な右ストレートで相手の歯がもぎ取れる！

ジョー滑り台の上へ行き、コートと帽子を取る。
下から向かってきた鬼姫会を次々蹴り飛ばす！
段平絶賛！
『すげぇ！やっぱ、すげぇ！夢だ！夢みてぇだ！
そうだジョー！そうだぁぁ！』
羽交い締めにされたジョーはそのまま相手を背中にし、
バックで滑り台から滑る！
（ジョー２のサンタカーロスのシーンの様・・・）

走るジョーの足！
（杉野走り？コブラ等でもよく見かけるアクション！）

飛雄馬風な男もなぎ倒す！

目のどアップで振り向き、闘いの表現！
凄い迫力です！

『そうだ右だ！左だ！バカ！・・・やたら蹴る奴があるか！
キックボクシングじゃねえんだ！手ぇ、使え！手！・・・』
ジョーの闘いぶりに夢中になっている段平の手を平田が掴む。
『偉くのっているみたいじゃねぇか！おっさん！
ま、ちょいと相談だが、どうだい？あのこ鬼姫会に預けねえかい？
立派な幹部に・・・』
段平手を振りきり、『うるせー冗談じゃねぇ！冗談も休み休み言え！
お前にはな、奴あの目の光が見えねぇのか？
あの目はなぁ！ヤクザの成り下がるような腐った目じゃねぇ！
あしたを見つめる野獣の目なんだ！』
（目のどアップ、BANKで多用）

突然平田の号令！
『みんなもういいっ！』
ハッとなる段平。
『やめろや！』
平田に向き直るジョー。
『何でぇ、もう終わりかよ！
へっ、これっぽちてんで様んなってねぇぜ、セニョール！』
『遊びはもう終わりだといっているんだ！みんな抜けや！』
（抜けや！に反応する段平！）

刃物を抜き出す鬼姫会。
（光は透過光でなくブラシ作画）
『いけねえ！刃物はいけねえ！頼む！そいつだけは辞めてくれ！』
土下差する段平。
（勢いよく着いた手の間からは土誇りが舞い上がる！）
『頼む！この通りだ！』
（手前Ｂセル平田、服の色塗り間違え。ジョーの服の色と間違え）

突然笑い出すジョー！
『おっさん、みっともねぇぜ！』
『ばっきゃろー！テメエいつまで調子に乗ってる気だっ！』
真顔のジョー。
鬼姫会の連中の間をすり抜けジョーに近づく段平。
『ものにはなぁ、潮時ってもんがあるんだ！
ここらが潮時だって事がわからねぇのか！？
下手をすりゃ、おめぇ、命取りになるんだぞ！』
真顔のジョーに抱きつき焦りながら話す段平。
『下手をすりゃ・・・じゃねぇ！俺は本当にやる気だぜ！』
『へへっ・・・そうこなくっちゃいけねえな！』
段平どアップでジョーへ向き直り、
『ばか～～～～～～～～～～～～～～～～っ！』
ジョーにいきなり殴りかかる！
３発殴った所でジョーダウン！

『よし！・・・これでいいんだ！これで！』
段平、鬼姫会に向き直り、
『へへっ！やるんならやれっ！ただし俺の目が黒いうちは指一本ふれさせねぇ！』
倒れているジョーに覆い被さる段平！
『さぁ、やるんなら、この俺を殺してからにしてもらおうか！』
『この野郎！でしゃばりやかって！よーし、みんな！このオヤジを叩きのめして引っぺがせ！』
部下に命令する平田。

次々に殴り蹴り・・・の鬼姫会。
自分をかばっている段平に気付くジョー。
殴られた段平の血がジョーの顔に降り注ぐ！
『おい、おっつあん！離せ！』
『テメエは大人しくしてろってんだ！
いいか・・・オメエはボクサーになるんだ！
俺と組んで拳闘をやるんだ！』
『うるせえ！キチガイ野郎！離せ！』
暴れるジョー。
『絶対に離しゃしねえからな！オメエは俺の明日なんだ！
あしたのジョーだっ！　離すもんか！　離さねえぞっ！　あしたのジョー！！』
『うるせえ！　あしたが何だ！　離せっ！
あしたが何だよ！・・・離しやがれ！　離せ～～～～～！』

注目ポイント

★作画枚数が7,000枚。
非常に細かく動いている。

どアップのレイアウトが多い。
構図も実写に負けないすばらしいアングルが多い。

ブラシ処理の段平の一升瓶の動画作画が細かい。
ドヤ街での鬼姫会との格闘で頭を壁に押しつけ、
壁（木）が壊れるシーンは頭がぶつかる直前で背景を入れ替え、
割れる部分のセル画を載せ、自然な描写作りをしている。
これは宮崎アニメでよく用いられる手法。
通常では最初からセルが乗っており、その部分が壊されるのが
すぐばれる様な映像が多い・・。

段平が土下差をしたときに手の指間から巻き上がる砂煙描写が素晴らしい！

平田の声優はゴロマキ権藤でお馴染みの”渡部猛”氏。
タイピング泪橋では丹下段平役も。

ラスト段平の台詞はタイトルである”あしたのジョー”を連呼！
原作では言わず。
アニメのみ。

スタッフ＆キャスト

脚本
雪室俊一

作画監督/杉野昭夫

原動画
森田浩光　小川隆雄　若林常夫　鈴木正俊

内海武雄　上梨壹也　新田敏夫　菊田武勝

背景　
ジャガード

仕上げ
増田恵子

編集
渡辺れい子

撮影
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製作進行
伊藤幸松

声

矢吹丈/あおい輝彦
丹下段平/藤岡重慶

サチ/白石冬美
太郎/増岡　弘
キノコ/牛崎敬子
ドヤの主人（女）/阿部光子
ドヤの主人（男）/八奈見乗児

労働者Ａ/寺島幹夫
やくざＡ/北村年夫
やくざＢ/肝付兼太
平田/渡部　猛
一杯飲屋の店員/島田　彰

演出/出崎　統