あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

実写版あしたのジョー1970年(昭和45年)7月22日公開

石橋はボクシング・シーンの為に新和拳ジムに通い、
元東洋フェザー級チャンピオン関光徳氏の特訓を受けた。
力石役は亀石征一郎が演じて話題になった。

日活で映画化! 新国劇映画作品、日活制作で脚本は馬場当氏、監督は長谷部安春氏。
昭和45年7月22日からダイニチ系で封切られた。
主演のジョーに石橋正次。段平に辰巳柳太郎氏、力石に亀石征一郎氏。
好評の舞台(渋谷・東横劇場)に続いての映画化だった。
舞台でジョー対力石の対戦を終えている石橋と亀石のコンビは、
すっかり意気もあった感じで映画に取り組んだ。
「今、最高に幸せです。ジョーと同じ、明日に向かって前進するのみです」
とは石橋の当時(1970年)の抱負。
※参考資料徳間書店アニメージュロマンアルバムあしたのジョー

※石橋正次ジョーのつもりです。
本編ではコートと同じベージュの帽子ですが、あえてオレンジ色にしました。

制作/望月翻雄 守田健司
企画/高木豊 桧 明哉 時枝国文
監督/長谷部安春
脚本/馬場 当
撮影/上田宗男
証明/森年男
美術/佐谷晃能
録音/藤根登晃美
助監督/白井信明
編集/鈴木晄
記録/大和屋淑子
演技指導/林久乃
制作任/船津英恒
制作任/永塚各一郎
現像/東津現像所
第一夜栄KK
小道具/高津小道具
大道具/美研
録音/目黒スタジオ
音楽/渡辺岳夫

にっかつ、新国劇映画株式会社

出演

矢吹丈・・・石橋正次
丹下段平・・・辰巳柳太郎
力石徹・・・亀石征一郎
白木葉子・・・高樹蓉子(新人)
若山・・・中山昭二
青山・・・小松政夫
スピーディ早瀬 山本正明 市村博 浜口竜哉 木下陽夫
杉山元 東大二朗 島田太郎 亀井三郎 片山滉
大谷淳 青木富夫 長 弘 小島克己 田畑善彦
北上忠行 若原初子 平塚仁郎 高瀬敏光 細川智
小沼和迴 加藤正之 伊藤正博 芥川洋 亀田秀樹
ピーターみのわ 羊藤浩一 軽部香織 湯乃木寿江 石渡雄幸
太刀川寛 伊吹魄太郎 杉山俊夫 美明広太勝 武藤英司
辰巳柳太郎

※字幕解読不能箇所が数カ所あり、正確に名前が読みとれてない方がいます。
  何卒ご了承ください。

主題歌
「あしたの俺たち」
作詞/白鳥朝詠
作曲/和田番奈
唄/石橋正次
コロムビアレコード

※亀石征一郎力石のつもりです。年少スタイルです。

ストーリー&個人解説

ジョーがドヤ街にやって来てプロのリングで力石と闘うまでを描いています。
84分もの時間で収録しているため展開がかなり早いです。

ジョーの登場シーンは工事現場屋上。
居眠りをしていて、現場の職人に怒られるが気にしないジョー。

段平の登場は殴られ屋として日々の小遣いを稼いでいるシーン。
ここにジョーが現れて、頑丈な段平をKOしたことにより、
段平はジョーに惚れ込む事に・・・。

段平は黒姫会との格闘で刃物が出た際にジョーをかばったつもりが
鬼姫会をかばっていた・・・というオチも。

段平の住まいは高速の下、河川敷。
すぐ近くには本物のドヤ街があってリアル・・・。

白木葉子からお金を取るシーンは、
白木ジムからスカウト(若山)された際に契約金をだまし取った。
※若山役はウルトラセブン隊長の”中山昭二”氏が演じ、
契約書も無しで簡単にジョーに現金(20万円)を渡すというお粗末さ。
若山は松木的存在!?

少年院でのリンチシーンは漫画同様の画面に擬音が描かれる演出効果。
青山(フルネーム青山正と表記)を演じる小松政夫氏はまだ若い!
豚ズラシーンは豚でなく、トラックにて逃亡。
ジョーを追いかける力石は自転車に乗りやってくる!

あしたのためにが3からが原作と違う。
3、手首のスナップ
4、フットワーク
5、カバーリング
6、クロスカウンター

プロテストのライセンスを取った(ウルフを倒し)ジョーに涙する段平は眼帯を外し、
つぶれてしまった目をさらけ出し、泣く・・・。

葉子が力石にジョーがプロテストを合格した事を告げる。
『力石さん、矢吹くんがプロテストに合格したわ!
・・・しかもウェイトを上げてバンタムへ』(ジョーはウェイトを上げる設定に!)
※葉子は、力石を”さん付け”でジョーを”くん付け”呼び。

プロデビュー戦はいきなり対ウルフ金串!
(新人王ウルフ金串との八回戦・・・という設定に)
見た目、とても弱そうなウルフ・・・。
ウルフとの因縁の表現は一切無し。

減量シーンでは画面を赤くしたり、白で飛ばしたり等の効果処理。
(亀石氏が怖い・・・。)

対力石戦。
ドヤ街の新人×鉄人パンチ・・・というフレーズ!(新聞記事)

赤コーナー矢吹ジョー114ポンド
青コーナー力石徹117ポンド
(なぜ、ジョーが赤コーナー?体重もいい加減!?)

力石のセコンドは若山(中山昭二氏)

ジョーの初ダウンの際に、葉子叫ぶ!
『矢吹くん!立って!』

力石テンプルに右フックを喰らってダウンする際は
ロープで後頭部を強打するシーンは無し。
起きあがり方がもの凄い演技!(必見!)

握手で倒れた力石に近寄ろうとしたジョーは
セコンドの若山に弾き飛ばされる!

力石の死を知り、絶叫するジョーのBGはサイケな表現!
(絵の具をたらした様な画面)

ジョーは力石の死のショックで街を彷徨い、喧嘩し、道につっぷして、
強く拳を握りしめたシーンで映画は幕を閉じる・・・。

所々入る漫画的な効果や”出崎演出”でお馴染みの
”色パラ効果”が早くもこの実写版ジョーで起用されている。
※色パラ・・・画面上下左右から入る込むグラデーション効果。

映画公開の時代的にはビートルズが解散(同年4月)し、
日本万博が開催(同年9月)された位の時期です。

新国劇で舞台化

1971年6月3日~26日
「あしたのジョー」は新国劇で舞台化されて人気になった。
約1ヶ月間東京・渋谷の東横劇場で公演された。
主役のジョーを演じたのは石橋正次。
「いやあ、ジョーのボクシングへの情熱には打たれるんですよ。
どこか孤独の影を秘めて、血みどろの闘いをする・・・。
全身をぶつけた男の”闘争本能”をかきたてる何かがあるんだろうな、
きっと(石橋談=夕刊フジ)」
出演 矢吹丈/石橋正次  丹下段平/郡司良 力石徹/亀石征一郎

ラジオ劇画傑作シリーズ あしたのジョー
1977年10月3日-10月28日(全20回)TBSラジオ
声 [編集]
矢吹丈:安原義人
力石徹:清水紘治
丹下段平:斉藤晴彦

“矢吹丈 対 力石徹”完全実況中継
『あしたのジョー40周年記念番組 “矢吹丈 対 力石徹”完全実況中継』
2010年1月17日19:00 - 20:00 TBSラジオ

矢吹丈vs力石徹戦を、第1ラウンドから最終第8ラウンド2分47秒まで
実際のボクシングの試合のように架空中継するプログラム。
マンガやアニメには描かれていない時間帯も含め再構成しており、
監修はちばてつやと梶原一騎の妻である高森篤子が務めている。

実況 - 土井敏之
解説 - 薬師寺保栄
丹下段平 - ガンリキ佐橋大輔

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