『地獄からの使者・・・矢吹丈』
ストーリー
復帰第一戦を見終えた葉子は幹之助に白木ジムを譲って欲しいと切望。
復帰第二戦の相手”アップル加藤”も一ラウンドＫＯ！
しかし、完全復活と思われたジョーだが、
段平と西は力石をテンプルへの強打で死に追いやった事で
顔面が打てなくなっている事を危惧する。
復帰第三戦もボディ攻撃によるＫＯ勝ち。
白木ジム会長就任挨拶に現れる白木葉子。
日本ボクシング協会では段平のいない隙に、
次のジョーの対戦相手を日本チャンピオンであるタイガー尾崎に決定していた。
段平はジョー潰しの陰謀だと捉える。
タイガー戦に向けてトレーニングに励むジョーだが、
右手の拳を痛めて西はジョーのスパーリングの相手が出来ない。
大東拳闘クラブの木村会長がジム内で相手を提供。
話に乗ってスパーリングに出向くジョーだが、
二階のせり出しでコソコソと偵察するタイガー陣営を見てジョーは逆上する・・・。
マニアック視点
●アナウンサー「やりました、矢吹丈。第1ラウンド2分16秒、
見事再起第1戦をノックアウトで飾りました。」
見事なＫＯ勝ちに見えたジョーの勝利だが、葉子は無表情のまま、
即座に帰宅する・・・。
幹之介隣の席の観客肩もまれて気持ちよさそう。（杉野氏似？＾＾）
・・・サブタイトルへ。
●葉子＆幹之介白木ジムに帰ってくる。
葉子の衣装が変わっている。
観戦時は緑に白襟のワンピース、帰宅時は２話で墓参りしていた時と同じ
ボウタイ紫のワンピース。（途中着替えたのでしょうか！？）
幹之介「見事なカムバック戦だった。
これで文字通り、気力を尽くし燃えつきた力石くんも満足しているだろう。
もし矢吹くんが力石くんを失った重さでこのままボクシング界から消えてしまっては、
何といっても一番悲しんだのは、他ならぬ力石くんだったろうからねぇ。
まことに今日はうれしい夜だ。違うかね、葉子。」
幹之介「さあ、葉子。おまえだけが残った。今度はお前がその重さを乗り越える番だ。」
葉子「矢吹くんが、その重さを本当に乗り越えたとお思いですか？」
幹之介「思う。思うよ、葉子・・・わしは。」
葉子「おじいさま、お願いがあります。このジムを私にください。
私にこの白木ボクシングジムを続けさせてください！」
幹之介「葉子！まだわからんのか！力石くんと矢吹くんとお前で作り上げた、
あの輝かしい祭りはもう終わっているんだよ。
そして今、矢吹くんはやっと1人で立ちあがったのだ。
お前も何もかも忘れ、自分の道を行きなさい。白木家の娘として、幸せへの道はいくらでもある。」
葉子「お願いします、おじいさま。」
幹之助「葉子！」
葉子「お願いします。私を白木ジムの会長にしてください。」
●アップル加藤戦（復帰第２戦）
アップル加藤バンタムでは新人王を取ったホープ！
殿谷に続いてリアルなボクシング描写。最後はスロー作画。
葉子衣装は引き続き、ボウタイ紫ワンピ。
２回連続１RKO
ドヤ街に映し出されるTVは白黒も含む。
●連戦連勝喧嘩屋ジョー大復活！
西、新聞を見る。
カムバック以来５戦５勝の記事
「連戦連勝、けんか屋ジョー大復活。地獄よりの使者、矢吹丈。
なぜならボクサーは、顔面をノックされてダウンする時は、天国にも昇るような気持ちになるが、
ボディを攻められ倒れた時は、地獄の苦しみを味わうといわれるからだ。
矢吹丈は5戦5勝、そのいずれもボディ攻めのKOである。
かつて力石徹の命を奪った強烈なパンチ力でボディを繰り返し攻める戦法は、
対戦者を恐れさせ、震えあがらせている。」
※見出しに王３５ホーマーの見出しあり。
（ちなみにこの年は広島の山本浩二が44本でキング）
西はジョーの弱点に気付く。
「おっちゃん！まさか、まさかジョーのやつ。ジョーのやつ、
相手の顔面にパンチが出せんのでは…！」
段平「それ以上言うんじゃねぇ！西。」
西「力石はんを殺したんは、顔面へのテンプルやった。」
段平「黙っとれと言うんがわからんのか！西ッ！」
段平「いいか、西！ただの偶然と言うこともある・・・それ以上考えるな！何も言うなっ！」
●ジョーの勝利後、アジア拳の大高会長登場。
※キャラ設定によるとアデランス着用となっている！
ジョーの事を褒め称える大高会長だが・・・。
同時に会長に就任した葉子も姿を現す。
マネージメントは松木。（声：鈴置洋孝）
ジョー「フフ・・・女だてらにボクシングジムの会長さんかよ。」
葉子「必ず育てます！強い選手を！」
●ボクシング協会で会長会議
議題：矢吹丈をどう抹殺すべきか！？
会長に出されたオレンジジュース、
（カットに寄っては全員にあったり無かったり・・・。）
復帰後のジョーと対戦いた相手の現状
腹部内出血で未だ入院しているモノ２名、
自信を無くして引退したモノ２名。
「では矢吹丈をどう抹殺すべきか。これが本日の議題です。」・・・と、
ランキング上位の選手をぶつける事に決定！
次の対戦相手は、国友ジム所属、全日本バンダム級チャンピオンタイガー尾崎に決定！
会長会議に遅れてきた（時間を遅らせて伝えられた）段平は驚愕する・・・。
●パチンコ屋
青い珊瑚礁（松田聖子）のBGM
目町商店街パチンコ、１００円はさんでPLAY
景品は全て子供達に贈呈。
ジョーは駆け付けた西から次の対戦相手の事を聞く。
ジムに帰ったジョーに段平は”陰謀説”だと言い放つ。
「陰謀だよ、ジョー。わしにはピンと来た。
ボクシング界にはな、昔からこういうことはよくあるんだ。
これからって選手にいきなり上位選手をぶつける。
これ以上伸びねぇうちに潰してしまおうって手がな。」
・・・しかし、自信満々のジョーは軽く言葉を交わす。
●西、ジョーとのスパーで拳を痛める。
来ていた記者達は以前も試合中に西が痛めた事を思い出す。
●段平は西を連れて病院へ。
ジョーが夕飯の支度をしている際に紀子登場。
不慣れなジョーを見て結局代わってあげることに・・・。
ジョーはそのままロードワークへ・・・。
●葉子ジョーに会いに来る。
品川ナンバーのロータスセブン。
（品川３３ひ３３９９）
チャンピオン・・・について討論。
葉子「以前の矢吹くんは、少なくとも力石徹とグローブを交えた矢吹丈は、
『なりたい』とか『ために』とか、そんなことを言う前にリングに出ていたような気がするわ。」
ジョー「じゃぁ、どっかから連れて来いよ。もう一度、力石徹をよ！」
●大東拳の木村会長が丹下ジムを訪問。
スパーリングの相手のいないジョーを自分のジムに誘う。
猛反対する段平だが、言うことを聞かず出向くジョー。
同行する段平・・・。
●大東拳で更衣室を使わず着替えるジョー。
『別に女が見てる訳じゃないし・・・。』
（原作ではお尻まで披露！サービスカット！？＾＾；）
●スパーリング開始
一番手はタケ。
あっさり３発のボディーブローでKO
二番手は安田。
顔面１発＆ボディー１発でリング外へ。
三番手倉島。
キック攻撃でKO！？
段平「何やってんだい！こら。どうしちまたんだい！気でも狂ったのか！」
ジョー「ここに来た時ぁら気づいちゃいたんだが、やっぱりどうにもこうにも我慢ならねぇ。」
段平「何が？」
ジョー「見なよ、2階のせり出しをよ！ こ汚くビデオカメラまで用意してやがらぁ。」
段平「・・・タイガー尾崎だ！」
ジョー「へへっ、どうする？・・・おっつぁん！」
ハーモニーショット
★ハーモニー1
殿谷トレーナー見守り、矢吹陣営去る。
★ハーモニー2
葉子、ジム内に飾ってある力石のパネルを見る
この絵もハーモニー処理）
※葉子セルなめ
★ ハーモニー３
力石アップパネル、ハーモニー処理
★ハーモニー4
新聞画像
ダウンしたアップル加藤？白黒ハーモニー
★ハーモニー５
国友ジム所属バンタム級チャンピオンタイガー尾崎に決定。
タイガーアップハーモニーCUT IN しつつ、T.U
★ハーモニー６
更にアップタイガーハーモニー
★ハーモニー７
２回のせり出しにタイガー尾崎。
『どうするよ、おっつあん・・・へへっ！』で
ジョーのアップ、ハーモニー
7枚（合計14枚）
注目ポイント
★何と言っても”アップル加藤”でしょう!!
バンタム級で新人王をとった程のホープも超脇役!!
名前は試合後解説者の東野の発言により判明！
★西が読んでいる新聞に”王35号”と書かれているのも印象的。
ちなみにこの年は広島の山本浩二が44本でキングになってます！
王貞治のキングは１９７７年の５０本が最後。
（計８６８本は世界記録）
★パチンコ屋のＢＧＭに当時ヒット曲”青い珊瑚礁（松田聖子）”を起用！
（1980.7.1 Release放送約３ヶ月前のヒット曲）
★アデランスをつけた大高会長の悪巧みの始まりです・・・。
ジョー２の設定に大高会長はアデランスと記載されています。
（原作＆ジョー１では素のまま）
★木村会長の声をあてた飯塚昭三氏はＴＶジョー１ではゲリラ役。
特撮ヒーロー悪の親玉（声）で有名。
所持セル画リンク→
スタッフ＆キャスト
脚本：山崎晴哉
絵コンテ：さきまくら
ディレクター：竹内啓雄・大賀俊二・西久保瑞穂
原画：札木幾夫・小林慶輝
動画：鳥居愛緒・小泉恵子・半田由利
仕上げ：シャフト 三橋曜子・森祐子・菅野友子・村井勇
背景：小林プロダクション 工藤美由紀・小倉宏昌・海保仁三郎
林裕美子・山本恵子・柴田千佳子
制作進行：尾崎隠通
声の出演：加藤修【現・加藤治】（大高会長）、飯塚昭三（木村会長）、
田中康郎（国友会長）、水野鉄夫（解説者/東野）、楠正道、
小比類巻孝一（アナウンサー）、井口成人（記者＆レフェリー）、
田中アルノ、鈴置洋孝（松木）