あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

『その時、十点鐘は鳴った』

★第4話/1980.11.3放送/視聴率12.4%★

ストーリー

ジョーはタイガーにその場で決闘を申し込むが、
タイガー陣営はジョーに謝罪。
しかし、ジョーはスパーリングで相手にならなかった大東拳の練習生達を挑発。
ジム内で大乱闘が起きる。

タイガーとの試合直前、ジョーの弱点が分かった事を告げる国友会長。
タイガーは”ジョーがテンプルを打てない”事を知り、試合を優位に進める。
力石の亡霊を振り払えないジョーを見かねた段平はリングにタオルを投げ入れる・・・。

いち早く、ジョーの勝敗を見切った葉子は終了を待たずに単身メキシコへ・・・。

マニアック視点

●3話からBANK最後のジョーUP、
ハーモニーにならず、続きの動画へ。
(目を開ける動画追加)

・・・サブタイトルへ
「その時、十点鐘は鳴った」

●ジョー「へヘッ。へヘッ。親切ごかしにスパーリングの相手を提供してやるとか言われてよ。
何かあるのはしゃあねえが、まさかこんなコソ泥みたいな真似とは思わなかった。
大したもんだぜ、え。覗きのタイガーさんよ!」
せり出し上のタイガー、スーツジャケットの掛け合わせが逆。
タイガーを挑発させ、この場で決闘を申し込むジョーだが、会長連達に止められる。
しかし、ジョーの最後の一言で大乱闘に!
「大東拳の会長、並びに練習生諸君!
今度おれをスパーリングに呼ぶ時にゃあなぁ・・・せめて1ラウンドは持つように、
スパーリングのためのスパーリングをたっぷり積んでおいてくれや。じゃあ、どちらさんも!」

●試合前のバンテージチェック
国友会長がジョーのバンテージを片手ずつ調べている。
ジョー、タイガーに対し再び”覗きのチャンピオン”発言。
『何せ、覗きのチャンピオンだ。鉛の2、3枚は平気で仕込む野郎だからな。』
(かつて力石戦で石を握って戦った事があるジョーは^^;)
しかし、去り際に国友会長が一言。
国友会長「ふ、その覗きだがね。あの時のスパーリングのビデオ、詳しく分析させてもらったよ。
大学の先生なんかにも参加してもらってね。それで驚くべきことがわかったよ。はっきりとな。」
ジョー「ハ!それでおれのパンチの破壊力が、何10ポンドとでも出たのかよ!」
国友会長「はっきりとわかったんだ。矢吹くんの欠点がね。」
国友会長「へ、この試合、万にひとつも矢吹くんの勝ち目はない。」

●葉子、殿谷戦で着てきた衣装で登場。
試合が始まり、西は段平に一言。
西「おっちゃん。タイガー陣営が知ったというジョーの欠点やけどな。
ひょっとして”あの事”じゃないかと・・・。」

アナウンサー「矢吹、得意のボディブロー!タイガー、ブロックはしていますが、
その衝撃でロープまで飛んでしまいました。 矢吹、猛然とラッシュ!」

●段平「ジョー!ぶちこめー!思いっきりタイガーのテンプルをぶちのめせー!」
・・・叫ぶ段平!
しかし、ジョーのテンプルへの一撃はフェイントとなり、直ぐさま強烈なボディ攻撃に・・・。
解説者(東野)「うまい!右で顔面を狙うと見せて、ガードを空けさせておいて、
がら空きのボディを狙うとは!」
アナウンサー「力石戦までは荒々しい態度だけが目立っていた矢吹でしたが、
これは鮮やかな頭脳プレーですね。」・・・と、絶賛するが・・・!

・・・カウント8でかろうじて立ち上がりゴングで救われるタイガー。
TV観戦しているトン吉の眉の色が変です。

●インターバルで、ジョー余裕発言
『タイガーだかライオンだかしらねぇけどよぉ』
『早めに帰ってすき焼きでもやろうや!』
・・・しかし、冴えない表情の段平。
”フェイント”についてジョーに告げる段平だが・・・。

国友会長「なあ、タイガー。今ので野郎の欠点がはっきりしただろう。」
タイガー尾崎「ええ、わかりました。データどおりですね。まったく哀れなヤツ。へへ。」
国友会長「よし、次のラウンドから作戦どおりだ。」
タイガー尾崎「わかってますよ。へへへ。」

●配達の帰りの紀子が子供達の見守る電気のTV前で自転車を停める。

●2R終了。
インターバルの段平の発言でテンポを悪くしたジョーは段平に八つ当たり。
遂に段平はジョーに”弱点”について話す・・・。
段平「奴らも気づいていることだ。ここはもう、はっきりとお前にも言わずばなるめぇなあ。
…ジョー、おめえなぁ、力石に祟られちまってるんだよ。」
ジョー「え?」
段平「第1ラウンドの例のフェイントな。おめえ自身やった覚えはねぇと言ったが、そのはずだ。
おめえの腕が、筋肉が、いやいや潜在意識ってやつが、
タイガーの顔面にぶちあたる前におめえにブレーキをかけたんだ。
相手の顔面を殴っちゃいけねぇ、ってな。」
段平「つまりよ。おめえはかつて力石を殺した。テンプルへの強烈な一撃でな。
その時の、その思いってやつが、おめえをもう、
相手の顔面を打てねぇボクサーにしちまってるんだよ。」

「苛酷な減量と、第6ラウンド矢吹が放ったテンプルへの一撃、
及びダウンした際にロープで後頭部を強打したことによる脳内出血により、
力石徹選手は死に至ったと診断されます。」


段平「普段のおめえはビクともしてねぇんだろうが、いざ土壇場のとどめのパンチとなると、
その怯えの本能で、おめえのパンチは相手の顔面を避けて、相手のボディに行っちまうんだ。
考えてもみろ!おめえがカムバック以来、重ねてきた連戦連勝も総てとどめはボディだ。
仕方ねぇんだよ、こいつは。この無意識の本能ってやつばかりはどうしようもねぇんだ。
最初おめえとスパーリングやって西がそのことを言い出した。
その時は、まさかそんなはずはねぇと、黙っておれも西もおめえを見守ってきた。」
段平「悪いことに、やつらもそんなおめえを見破ってんだ。」

●タイガーのコーナー
国友会長「今の調子だ、タイガー。ガードはボディだけでいい。
やつの顔面に来るパンチはガードの必要がねぇ。何しろ及び腰のパンチだからな。」
タイガー尾崎「わかってますよ。へへ、こんな楽な試合ないですよ、会長。」
・・・ニヤつくタイガー。

●会場アナウンス「round 3」
ジョー「冗談じゃねぇ!何が力石の亡霊だ!打ってやるさ。野郎のテンプルを、思いっきりな!
なら文句ねぇだろうが!目ん玉ひんむいて、よく見ててやがれ!」

・・・しかし、テンプルを打とうとすると力石の顔が・・・。

ジョー「だめだ!テンプルに行ったはずのパンチが、ボディに行っちまう。
冗談じゃねぇ!冗談じゃyねぇぜ!」

・・・ダウンを喫するジョー。

ジョー「おれが、おれが相手の顔面にパンチが出せねぇだなんて・・・くそう、くそう!」
ジョー「くそう、ふざけるな!何が力石の祟りだい!乗り越えたんだ、おれは!
力石が死んだってことを乗り越えたんだ!」

●ラウンドが進み、ジョーの敗北を確信する葉子。
葉子「松木さん」
松木「は!」
葉子「私、メキシコにたちます。切符を手配してください。」
松木「は、はい。では試合が終りましてからすぐ。」
葉子「いいえ、今すぐに。今度の便でたちます。」
葉子「結果が見えている試合を、いつまで見ていても仕方ありませんから。」

●ジョー「力石よ。おれと戦うために減量し、痩せさらばえ、そして燃えつきた力石よ。
おめえが行っちまってポッカリ空いた胸の穴を、おれはおれなりに埋めてきたつもりだ。
たっぷり時間をかけてな。あっちこっちふらついてな。何も考えず、何もしねえで。」
ジョー「結局のところ、何とはなしにまたリングに昇ることになっちまったんだけどよ。
おれにはそれしかねぇからな。でもよ。おっかしいよな。おれがテンプルを打てねぇなんてよ。
・・・なあ、力石。」
ジョー「これは何かの間違いだ。別におめえのせいじゃねえよ。打ってみせるよ!
簡単なことじゃねえか・・・見ててくれ! 打つぜ、思いっきり!
力をこめて、ずっしりとしたすげぇやつをよ。打つぜ、打ってみせるよ!
おれに打てねぇわけがねぇんだ。」
・・・ダウンしするが、立ち上がるジョー。
ジョー「冗談じゃねぇ。あのニヤついた野郎の面を、トマトみたいに叩き潰して、
おれが欠点持ちじゃねえってことを証明してみせるまでは、どんなことをしても、
テンカウントは聞かねぇぜ!」

タイガーに突進するジョー。
・・・しかし、レフリーストップ!
矢吹陣営からタオルが投げ込まれる・・・TKO負け。

●ジョー「どうしちまったんだい、おれはいったい。何でテンプルが打てねぇんだ!
いや、本当は打てたのかもしれねぇ!タオルさえ投げ込まれなきゃあ…」
段平「バカ言っちゃいけねぇ!あれ以上続けていたら、
おめえは間違いなくタイガーのパンチでボロボロにされていた。」
ジョー「どうなっちまってんだ!おれはいったい!」

●葉子は早くも機内の中から試合直後の東京上空を見下ろしている!?
(リアルタイムの描写に見えてしまいますが・・・^^;)

ハーモニーショット

★ハーモニー1
タイガーのテンプルめがけてパンチ!
タイガーアップのハーモニー

★ハーモニー2
段平&西のアップのハーモニー

★ ハーモニー3
ジョーのアップのハーモニー

★ハーモニー4
タイガーテンプル打たれる寸前のカットT.Bハーモニー

★ハーモニー5
力石との回想シーン
テンプル強打&ダウン後、(力石までT.U)ハーモニー

5枚(合計19枚)

注目ポイント

★サブタイトルに・・・が無い回です。
(他に33話もありません)

★タイガーとの試合中に盛んに力石の回想シーンが入りますが、
キャラ(デザイン)がたまにかぶります!
タイガーはホセが少し入った力石に見えますねぇ・・・。

★葉子の判断の速さには驚きですが、
速攻で機内にいるイリュージョンにも驚きです(^^)

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:山崎晴哉

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:本木久年・中村隆太郎

動画:河南正昭・露木進・小玉俊一・清野良夫・小沢尚子
    三浦典子

仕上げ:グループジョイ 木村文一・小泉靖子・木村恵子・寒河江智子

背景:小林プロダクション 工藤美由紀・小倉宏昌・海保仁三郎
    林裕美子・山本恵子・柴田千佳子

制作進行:斉藤昭一郎


声の出演:鈴置洋孝(松木)加藤修【現・加藤治】(大高会長)、
       井口成人(レフェリー)、田中康郎(国友会長)、
       水野鉄夫(解説者/東野)、石丸博也(タイガー尾崎)、
       小比類巻孝一(アナウンサー)、屋良有作(練習生)、
       稲葉実(練習生)

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