あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

『誰のために・・・必殺ラッシュ』

★第15話/1981.1.19放送/視聴率9.0%★

ストーリー

ジョーの対戦相手がなかなか決まらず、
焦る段平はジョーに内密に葉子と商談。
葉子は東洋太平洋第五位”ウスマン・ソムキッド”を用意する。

ソムキッドは公開スパーリングで二人同時に相手をするタフさを披露。
しかし、ソムキッドなど全く眼中に無いジョーは
ボクシング雑誌に掲載されていたカーロスの記事を見て、
ロサンゼルスに行く決意をするが、葉子の情報で現在行方不明な事を知る。

タフなソムキッドに対しジョーは初回からラッシュ攻撃!
ソムキッドは、大方の予想に反しもろくも崩れ去り、
わずか1R1分06秒でジョーにあっさりとKOされる。

マニアック視点

●前回のシーンBANK
台詞が前回14話時と微妙に違います・・・。
”燃えかけ”なんか何一つ残りゃぁしない・・・真っ白な灰だけだ!
燃えかすを燃えかけと言っているのがポイント?
●疫病神、壊し屋、死に神ジョー・・・ジョーの対戦相手が決まらず、
苛立つ子供達は何と喫煙!(太郎とキノコ)
段平に怒られ殴られるキノコ。
サチにまでタバコを勧めるキノコはサチに下駄で殴られる。
挙げ句の果て、ロードワーク中のジョーにまでタバコを勧めるキノコ。
●ジョーには内密に葉子と次回対戦相手を交渉する段平。
●段平が次回相手についてなかなか返答しないのにじれたジョーは
”回りくどい”のと”なぞなぞ”はあまり好きじゃない・・・と言う。
●ジョーがホセとやりたい・・・という冗談?に笑う段平。
この際に持っている新聞には、”殺人パンチ 8ラウンド”・・・等書かれている。
●林屋ではTOMATOと書かれた箱を持つ、西。
突然電話が鳴る。
電話はダイヤル式の黒電話に可愛いカバーがされたもの。
(始めのカットでは電話線がありません・・・)
電話は葉子からの電話。
丹下ジムに電話がないので、紀子へ伝達。
段平に白木ジムへ至急TELの依頼。
※ジョーには内緒
●対戦相手が決まった段平は丹下ジムにいた記者達に思わず酒をプレゼント!
●夕陽の中ジョーは”果てしなき闇の彼方へ”を口笛で熱唱!
その場に段平が対戦相手を知らせに来る。
●試合が決まった段平が妙にはしゃぎ過ぎな為、
ジョーは段平が何か隠し事をしている事を察知する・・・。
葉子との内密交渉だと解ったジョーは葉子に電話。
本来ならばキャンセル、しかし続行。・・・そして礼はせず。
●段平、ごまかす際に歌う歌は
『松風さわぐ~丘の上~古城よ一人~♪』
●神田ボクシングジム(隣はクリーニング屋)にて
ウスマンソムキッド公開スパーリング
●神田ジムに多数停まる車
その内の一台エンジの車 品川55 や55-53
●神田ジム
同時に二人を相手にするウスマンソムキッド
壁にある時計は21:00
●西、林屋親父からの差し入れを丹下ジムに持ってくる。
スタミナの付く物
●ウスマンソムキッドとの対戦に備えたジョーのスケジュール
段平がスパーリング公開帰りで電車にて考案したメモ。
スパーリング中心のスケジュール。
●カーロスVSホセのハーモニーBANK
●ジョー熱心にボクシング雑誌を読んでいる事を段平に指摘される。
『暇つぶしさ』とごまかすジョー。
●ジョーと段平の会話に入れず寂しく去る西。
スパーリングの相手が出来ない寂しさ?
●西のアパート”富士見荘”に来るジョー。
初めての客になるジョー。
西のお金を借りに来るジョー。
前日給料日だった西は全額ジョーに貸す。
●ボクシング雑誌87ページ隅っこの囲み記事
あわれ「無冠の帝王」カーロス・リベラ
1月30日KOされたカーロスはロサンゼルス・セントラル病院で入院中・・・記憶喪失症。
●『ソムキッドだか、ウスマンだか・・・そんあやつはどうでもよくなっちまった』
得意?のジョー語録。
●西のお金では足りない・・・しかもパスポートも無い。
葉子を頼ってパスポート発行依頼。(しかも翌日まで!)
スナック341に葉子を呼びつける。 ロータス7で登場する葉子。
しかし、葉子情報では、カーロスは一週間ほど前から病院を抜け出し行方不明に・・・。
●西にお金を返し、丹下ジムに戻るジョー。
段平はずっと心配して毛布にくるまって外で待っていた。
●会場には『死に神ジョー』のふだまで用意して応援する客あり。
●ソムキッド1R1分6秒KO負け
感極まって(カーロスの事で)、汗に涙が混じるジョー。

ハーモニーショット

★白木ジムにて
次回対戦相手の写真
東洋太平洋第五位ウスマン・ソムキッド ハーモニー画(1)
★死に神ジョー 東洋五位と対戦決定!
新聞のジョーのカット ハーモニー(2)
★ウスマンソムキッド強打の三連勝!
新聞カット ハーモニー(3)
★神田ジムで同時に二人の相手をするソムキッド。
倒した直後、血を吐くアップ ハーモニー(4)
★タイ式ボクシングから転向後18戦全勝!
スリップダウン一つないウスマンソムキッド!
段平の説明でソムキッドのファイティングポーズ
PAN UP&T.Bハーモニー(5)
★ソムキッド戦インタビュー後、去るジョー 
T.Bハーモニー(6)

6枚 (合計101枚)

注目ポイント

★完全燃焼について14話と15話での微妙なセリフ違い
14話
「ブスブスと、そこらにある見てくれだけの、不完全燃焼とは訳が違う。
ほんの瞬間にせよ、眩しいほどに真っ赤に燃え上がるんだ。」
「そして、後には真っ白な灰だけが残る。燃えかすなんか残りゃしない。真っ白な灰だけだ。」


15話
「充実感ってやつは、ブスブスとそこらにある不完全燃焼とは訳が違う。
ほんの瞬間にせよ、眩しいほど真っ赤に燃え上がるんだ。」
「そして、後には真っ白な灰だけが残る。燃えかけなんか何ひとつ残りゃしない。真っ白な灰だけだ。」



コンテでは14話のBANK指示ですが、ト書きが14話ではハッキリ『燃えかす』ですが、
15話は『燃えかけ』に見えます。”す”のまるい部分がほとんど無く、
コンテの枠と重なり”け”に見えます。台本制作の際に間違えてしまったのだと思われます。

★段平が葉子との商談をジョーにごまかす際に歌った歌。
1959年(昭和34年)発売
”古城”・・・です。
作詞:高橋掬太郎
作曲:細川潤一
唄:三橋美智也

★ウスマンソムキッド
東洋太平洋第五位
タイ式ボクシングから転校後、18戦全勝。
スリップダウンの経験すらない。
※漫画とはデザインが大きく異なる。
漫画では七三にぴっちり分けた髪型で細かい刺青。
アニメはラフな頭で大きな固まりの模様刺青。

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:高屋敷英夫

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:札木幾夫・児玉兼嗣・中村隆太郎・福島敦子・杉野佐秩子
   塚田信子・森本晃司

動画:岩田道代・武藤照美・中村まゆみ・高橋千代子・比護美雪

仕上げ:グループジョイ 木村文一・勝木裕之・栗飯原君江
    水野直美

背景:小林プロダクション 工藤美由紀・小倉宏昌・海保仁三郎
   田辺智・山本恵子・柴田千佳子・石井睦章

制作進行:増田尚紀


声の出演:矢田稔(林屋の主人)、水鳥鉄夫(解説者/東野)
     井口成人(記者)、中村秀利(店員)、
     小比類巻孝一(アナウンサー)、豊田真治

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