あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

『俺のバンタム・・・減量への挑戦』

★第20話/1981.2.23放送/視聴率7.5%★

ストーリー

アジア拳闘クラブ。
剣持戦が終わったその夜、
金は小一時間汗だくになりながらひたすら手を洗い続ける。
大高会長は”水しぶきの音が耳に付き眠れない”と注意を促すと、
金は取り憑かれたように大高会長に掴みかかる。
駆け付けた玄マネージャーが必死に止めに入り、
「金は血を洗っていたんです。」と説明する・・・。

東洋タイトルまであと3週間。
体重コントロールが上手くいかないジョーは遂に段平に打ち明け相談する。

ジョーの減量は日増しに過酷になり、
段平が金竜飛戦の事で協会の事務局へ行っている最中にジョーは
ジムを閉め切りストーブをたき、温室を作り閉じこもりまで実行する。

減量の無理を感じた段平はジョーに1クラス上のフェザー級転向を勧める。
しかしジョーは全く聞き入れない。

ウルフがいて、カーロスがいて、ホセがいる。
・・・そして力石がいた古戦場バンタムをジョーは捨てられない・・・。

マニアック視点

●剣持に勝利し、花道を歩く金。
ガウン背中には”KIM”の文字。ガウンは水色。
●ジョーに対するコメントを求められた玄マネージャーは
「矢吹が素晴らしいファイターであることは知っています。
でも、金がより優れているということを、3週後に皆さんは知る事になる。」
とコメントを残す。
●アジア拳闘クラブ(隣のビルは日西熱学という看板がある)
●夜中に取り憑かれた様に手を洗い続ける金竜飛。
アジア拳練習生は水しぶきの音で眠れず、大高会長に相談。
●突然、大高会長の首元を締め付ける金。
慌ててガウン姿で駆け付ける玄マネージャー。
「すみませんねぇ、試合の後はいつもこうなんですよ。…金は血を洗っていたんです。」
と玄曹達マネージャー
●金の試合後、いなくなったジョーが夜中にジムに戻る。
心配した段平は終電ギリギリまでジョーを捜していた。
●「こっち来てみなよ、おっちゃん。今、面白いもん見せてやるからよ。」
と、ジョー。
「ま、まさか…、おめえ!」
ジョー体重計に乗る・・・遂に段平に体重オーバーを打ち明ける。
「そのまさかだよ。おれが今身につけているもんの重さをさっぴいてもよ、たっぷり60キロはある。」
●「うかつだった…!そうか、そういえばいつからか、
おめぇはわしと一緒にメシを食うのを避けだした。
そん時からおめぇは…そうだったんか!気が着かなんだわしがドジだったよ!」
「…なんてこったぁ!やれテレビ局のパーティーだ、
後援会だのと浮かれとって、肝心要のお前の事を…、わしは駄目なセコンドだぁ!うぅ…。」
・・・泣き出す段平。
●水道の蛇口からたれる水音が気になるジョー。
気にしているジョーをしりつつ寝たふりの段平。
●”一日の最低必要量だ。最低カロリー”として出された朝食を拒否するジョー。
ジョーはこの半分で半月も過ごしてきた・・・驚く段平。
※食べ物はセル仕上げでなくBG処理。
●夕方になり、段平が金竜飛戦のことで出向いた協会の事務局から帰ってくる。
子供達はジョーに起きた異変を知らせに段平の元に・・・。
「変なんだよぉ~!あたいのジョーが変てこりんなんだぁ~!」
サチ、泣きながら叫ぶ。
●丹下ジムは中から板を打ち付け、ストーブを沸かし”特製サウナ”状態に。
※7つのストーブに囲まれるジョー。
●入り口窓ガラスを壊して中を確認するジョー。
段平に気づき鍵を開けようと立ち上がるジョーはロープにつまずきそのまま倒れる。
危険を感じた段平は西に体当たりでドアを壊させる。
●夜になりドヤ街ネオン
居酒屋はなちゃん、隣は焼き鳥屋。
●少し休んだジョーは屋根裏から降りてくる。しかしフラフラで階段を踏み外し倒れる。
計りに乗るが”現状維持”
「参ったねぇ、現状維持だとよ。…よぉし!もうメシの量を減らすぐれぇじゃあ、
大した期待は出来ねぇ。これからは一切食い物は抜きだ!」
●心配し、ジョーに近寄る段平。
(ジョー襟部分塗り間違え)
段平は”先輩としての長い経験から得た知恵”を授ける。
その秘策は”1クラス上のフェザー級に転向”
●心配して来ていた紀子も声をかけるが、ジョーは答えない。
●ジョーは屋根裏に駆け上がり、段平の布団一式を階下に落とし、階段を引き上げる。
●翌日、西と紀子は車にハシゴを乗せ丹下ジムに駆け付ける。
林屋車 品川33 へ96-25(なぜライトバンが3ナンバー?) 
●ハシゴを使って屋根裏部屋に登る段平。
紀子の差し入れのトマトジュース(缶)とトマトサンド(3つ)を皿に載せてジョーに差し出す。
ジョーは思わず唾を飲み込むが我慢し、紀子に一言。
「すまねえなぁ、せっかくだけどおれ、食えねえんだよ。おれは今…。ゴメンな…。」
紀子涙を浮かべる。
サチも同時に泣き出し外に飛び出す。
●日も変わり、段平はウナギの匂い作戦。
「ほら、ジョー!ウナギだよ!どうだ、いい匂いだろうがぁ!
お前さんさえその気になりゃあいいんだ!すぐにだって腹一杯うめえもんが食えるぞお!」
もう4日も何も食べてないジョー(太郎談)
減量が辛くて便器の水を飲んだボクサーの話をしてサチに下駄で叩かれるキノコ。
●匂いを出す為、焼き肉用の上等ロースを持ってくる西。
寝込んでいた段平はジョーがいなくなっている事に気づく。
●ロードワークに出たジョーは玉姫公園に来る。
滑り台に刻んだ1年前の身長の後に自分を合わせるジョー。
「ここ一年足らずで6センチも伸びてやがる。体重も増えるはずだ。」
●滑り台手前に落ちているミカンに気づくジョー。
そっと近づき手に取るが・・・。
●段平、ジョーに近づき、ミカンの皮を握っている事を指摘。
ジョー、皮だとようやく気づく。
段平は本物のミカン(2個)と水を渡す。
●しかしジョーはこらえ、ミカンを潰しながら・・・
「…バンタムってぇのはなぁ、おっつぁん・・・。
ウルフがいて、カーロスがいて、ホセがいる。そして力石がいた所なんだよ…。
しかも、力石がこの俺と戦う為に、2階級もの体重差がありながら命を賭けて減量し、
そして下りてきてくれたクラスなんだ。」
「…おれは、おれはなぁ、おっつぁん。
そんなかけがえのねえ、おれのバンタムを…、捨てるわけにゃ…、
捨てるわけにゃあいかねえんだよ~!」
水の入った瓶を投げ割る、ジョー。
●「ジョー! ジョー!お前どこへ行くんだぁ!ジョー!ジョーー!」・・・叫ぶ段平!

ハーモニーショット

★「…おれは、おれはなぁ、おっつぁん。
そんなかけがえのねえ、おれのバンタムを…、捨てるわけにゃ…、捨てるわけにゃあいかねえんだよ~!」
水の入った瓶を投げ割る、ジョー。ハーモニー(1)
★段平の横を走り去るジョー ハーモニー(2)
★「ジョー! ジョー!お前どこへ行くんだぁ!ジョー!ジョーー!」
叫ぶ段平!走り去っていくジョー T.Bハーモニー(3)

3枚 (合計128枚)

注目ポイント

★剣持に勝利した金。
ガウン背中には”KIM”の文字。ガウンは水色。
ジョーと対戦する時は黒いガウン。

★ 滑り台に刻んだ1年前の身長の後に自分を合わせるジョー。
「ここ一年足らずで6センチも伸びてやがる。体重も増えるはずだ。」
指で軽くあててしかも見る際に一度指を外す。
滑り台メモリが書いてあるわけでもないのなぜ6cmなんでしょうか・・・?

1年前が164.5cmなので現在170.5cmに!

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:高屋敷英夫

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:本木久年・神宮彗・小林慶輝・児玉兼嗣・鳥居愛緒
   半田由利・谷野恵子
動画:長谷川稔・栗井重紀・清野良夫・露木進・河南正昭
   吉川文

仕上げ:グループジョイ 木村文一・勝木裕之・栗飯原君江
    水野直美

背景:小林プロダクション 工藤美由紀・小倉宏昌・柴田千佳子
   田辺智・石井睦夫

制作進行:尾崎穏道


声の出演:井口成人(記者)、鈴置洋孝(練習生)、
     加藤修【現・加藤治】(大高会長)、小比類巻孝一(アナウンサー)

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