あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

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『そして・・・計量の朝』

★第22話/1981.3.9放送/視聴率8.9%★

ストーリー

段平に頼まれ細工した重りを持ってくる西。

遂に試合当日。
ジョー達は試合前の計量に出かける。
10時になり、コミッショナー認定の計量が始まる。
金竜飛、117パウンド2分の1で計量パス!
しかし、ジョーは55.41キロ!
正確にはバンタムリミットより910グラムオーバー!
ジョーは段平がジムの秤を細工していた事を初めて知る・・・。

裏切られた思いのジョーは段平に激しく襲いかかる。
顔面から血を流した段平を見て、今度は金が突然暴れ出す・・・。
(元軍人の金は戦争での体験により血を見ると・・・。)

再計量の14:00までにリミットまで落としてくる事を
約束したジョーはその場を飛び出る。

ジョーは下剤を買い、近くのサウナで倒れる・・・。
しかし、まだリミットオーバーのジョーは病院で血を抜き、
バンタム級リミットギリギリ118パウンド!53.52キロで計量パス!
東洋太平洋タイトルマッチが正式に決定する。

マニアック視点

●取材中の記者達は金陣営の完璧な仕上がりを確認。
「金陣営はもう完璧な仕上がりだなぁ。流れに無駄がないよ。
まさにコンピューター金竜飛…ってとこだなぁ。」
●記者達は丹下ジムで隠し撮りしたジョーの写真について話し合う。
「これ見てみろよ。やっと台所の窓から盗み撮りした2,3日前の矢吹だ。」
「えぇ?これが矢吹・・・。」
「専門家に見せたらなぁ、この顔は乾きの極限状態の顔だそうだ。」
「ひでぇ…!」
●夕暮れ時、玉姫公園で待ち合わせをする段平と西。
西は段平に頼まれた”細工した重り”を持ってくる。
「ちゃんと細工はしてあるんだろうなぁ。」
「間違いはおまへん。秤屋で試してきたよって。
実際よりは約1キロ位、軽く目盛りがでるようになってます。」
ジョーは命がけで減量している・・・と言う西に対し、
段平はワシだって命がけだ!・・・と言う。
●夜、寝る前の計量をするジョー。
細工した秤の効力で一気に2.5キロ落ちるが・・・。
しかし、細工を知らないジョーには希望の光が・・・。
試合まであと3日、あと1.75kg・・・2kg切っている。
●試合当日朝早朝。
新聞配達がホルモン焼き屋の前を通る・・・。
西のアパートには入り口ドアしたから新聞が入ってくる。
”朝刊太陽”アメリカ大統領についてが一面の見出し
ジョーの記事ではKO試合必至の好カードと記載される。
●朝刊を読む西&段平
「今夜7時、蔵前国技館特設リングで東洋太平洋タイトルに矢吹丈選手が挑戦する。
コンピューターのように冷静な試合運びで、氷のチャンピオン、と呼ばれる金選手。
それに対して燃える男、炎のチャレンジャー、
矢吹丈との一戦は好カードと評判が高く注目を集めている。」
「ただ、矢吹のタイトル奪取を期待する日本のファンにとって心配なのは、
ボクシング関係者の間で噂されている矢吹選手のウェート問題。
詳細は不明であるが、かなり過酷な減量との戦いを強いられていると言われている。
計量は午前10時、コミッショナー事務局で行われる。」
●朝6時半をちょっと回った所で起きるジョー。
丹下ジムの周りにはドヤ街の人々がゾロゾロと・・・。
ミカン男、歯磨きでガラガラしている所を西にどつかれそのまま飲み込む・・。
●最後の計量を丹下ジムで行うジョー。
「ほ~れ見ろ、大丈夫だ!
リミットいっぱい53.52キロ!118パウンドぴったしだ。
さぁジョー出発だ、服を着ろ!」
細工した秤を見つめ、焦り顔の西。
●ジョー、ドヤの人々の前に姿を現す。
「うぁ~、ジョーの顔がまたイイ男に戻ってる!」
・・・とサチ。
「へ、な~に言ってんだサチ。俺は元々えぇ男だぜ、ん?」
サチ、涙を流して喜ぶ。
”必勝ドヤ街の星”の垂れ幕で応援するドヤの人々。
●タクシーで会場に向かうジョー。
初乗り380円
●「さぁ、みんな。こっから先は関係者以外立ち入り禁止や。」
・・・と、4人の子供達をかかえイスに降ろす西。
太郎、サチ、トン吉、キノコ・・・なぜか、チュー吉がいない・・・。
●計量室では多数の記者がジョーを迎える。
「なぁんでぇ、何でぇ、たかが計量に随分の人出だなぁ!」
・・・と、ジョー。
●定刻の10時になり、いよいよ計量の時間。
まず、金竜飛
「117パウンド2分の1。計量パス!」
・・・そして、ジョー。
「リミットより約900グラムオーバーです!」
正確にはバンタムリミットより910グラムオーバー・・・。
●「そりゃあねえ・・・。そいつはねえぜ。俺は成功したはずなんだよ!
減量によ!毎日少しずつ、それも1日に3回も4回もジムの秤に乗ってよ!
おれはちゃんと!・・・あ、そうだ、そうだよ!秤を変えてくれ!」
秤の変更を求めるが、聞き入れられないジョー。
※ロングの際に秤から降りたジョーの足が秤に触れるレイアウトミスあり。
●「・・・すまねぇ、ジョー。」
「秤・・・ジムの秤・・・ウェートが少し軽めに出るように、
ワシがわざと狂わしておいたんだよ。」
ジョー、突然段平に殴りかかり、
段平はドアを突き破って子供達の待つ廊下へ飛びでる。
4人しかいなかった子供達、5人へ復活!?(チュー吉復活)
●血を流した段平を見て今度は金が豹変!
いきなり段平に襲いかかる。
止めに入る玄マネージャー。
「あぁ、実はなぁ…。手に血がついていると言っては、一晩中流しで手を洗ったり、
とにかく、血を見ると異常な反応を示す事があるっていう噂があるんだよ。」
「よくわからんが、彼は韓国の軍人だろう?
何か戦争での体験がそうさせてるんじゃないかってね。」
・・・と、噂する記者達。
●「タイトルマッチをやる事は出来ないよ!
今夜の試合に備えてきたチャンピオンに対して、これ以上の失礼はない!
そうでしょう、皆さん!?さぁ、どうする気ですか丹下さん。
どう責任をとるんだ!」
丹下ジムで対戦を逃げている・・と噂を流した段平を問いつめるように、
右手人差し指で段平の肩をツンツンする玄マネージャー。
●「試合はなぁ、ノンタイトルにもならねえし、グローブハンディなんぞも関係ねえ。
簡単な事よ!俺が許された再計量までに、
かっきり910グラムウェイトを落としゃいいんだろうが!」
午後2時の再計量の時間までにリミットまで体重を落としてくると言い残し、
その場を去るジョー。
心配する段平を再度殴り飛ばす・・・。
ジョーが下る階段の描写が騙し絵的・・・登り階段になっている・・・。
●ジョー、外に飛び出す。
明台生命看板。
ラーメン屋前ガード下。
すでに11:05分・・・。
ガード下超えてプロダクション看板、日本会社、ムゲン等の看板。
花屋の前を横切る。
タクシー待ちをしているモブあり。
H第ビルジング横切る。
●川辺のコンクリートの欄干にもたれ、ガムをかんで唾液を出そうとするが駄目。
●”くすりとくよ薬局”の前で立ち止まるジョー。
●12:30、計量室に電話が来る。
(黒電話、数字の位置が変です・・・。)
「近くのサウナから、矢吹くんを引き取りに来てほしいと電話が!」
●プリンスサウナに駆け付ける段平達。
「困ります!非常に迷惑です!全くの営業妨害です!
さっきから一番温度の高い130度の部屋を1人で占領してしまって、
出ようとしないんですから!危険を感じたので少し前に火は止めましたが・・・。
自殺でもする気じゃないんですか!?
怒る支配人。
「ほら、ご覧なさい!目も鼻もすっかり乾いて・・・。
気を失っているんです。おまけに強力な下剤を飲んだらしくて・・・。
この部屋は当分使えませんな!」
●「は、秤はどこだ・・・?は、秤を持ってこい。正確なやつをな。
イカサマのねえやつをだ・・・。早くしねえか。時間がねえんだ!」
意識が回復し、起き出すジョー。
測定するが、まだ200gオーバー・・・。
●プリンスサウナ隣は焼肉園そしてKK商事
●「もういい!もういい、ジョー!勘弁してくれえ…。もう、やめてくれえ!」
「だめだ。だめだよ、おっちゃん。あと200なんだ・・・、たったの。
ここでやめる訳にはいかねえよ。ここでやめちゃあ・・・、バンタムに骨を埋めた、
あの力石やカーロスに申し訳が立たねえ!」
フラフラと歩き出すジョー。
●小信託、焼肉ラーメン屋の前にはジョーを見つめるモブ。
●路地裏に入り、内科 外科 岡田医院をみつけ、そのまま直行!
内科 小児科 放射線科 保険法指定医・・・と入り口の看板。
●「どうってことはねえんだよ、先生。200グラムだ・・・。
おれの身体から200グラムばかり血を抜いてくれりゃあいいんだよ・・・。」
・・・と、ジョー。
「ど、どなたか、この方の身元をご存知の方は!」
・・・と、先生。
「すいません、先生。こいつの思い通りにしてやってください!」
涙を流しながら段平。
振り返りほほえむジョー。
●再計量に来るジョー。
「矢吹選手、118パウンド!53.52キロです。」
「バンタム級リミット一杯で計量パスです。 
これで今夜の試合は、東洋太平洋タイトルマッチとして成立致しました!」

ハーモニーショット

★金竜飛の練習風景。
シャッタースピードに合わせたコマ撮り撮影。
金ファイティングポーズ T.Bハーモニー(1)
★丹下ジムを訪れる記者達の写真 ハーモニー(2)
★入り口を除く記者の写真 T.U ハーモニー(3)
★入り口から金槌を持った段平出てくる。逃げる記者達。
T.B ハーモニー(4)
★丹下ジム窓から見えるジョーの横顔 T.U ハーモニー(5)
★ジョーのカサカサ横顔アップ ハーモニー(6)
★ジョーのカサカサ顔斜め正面アップ T.U ハーモニー(7)
★西、朝刊でジョーVS金の記事を見る。
金のアップモノクロT.B ハーモニー(8)
★ジョーのアップモノクロT.B ハーモニー(9)
★定刻の10時になり、いよいよ計量の時間。
まず、金竜飛
「117パウンド2分の1。計量パス!」
・・・そして、ジョー。
「リミットより約900グラムオーバーです!」
「・・・そ、そんな馬鹿な!」
・・・とジョーの横顔アップちょいT.U ハーモニー(10)
★「どうってことはねえんだよ、先生。200グラムだ・・・。
おれの身体から200グラムばかり血を抜いてくれりゃあいいんだよ・・・。」
・・・と、ジョー。
「ど、どなたか、この方の身元をご存知の方は!」
・・・と、先生。
「すいません、先生。こいつの思い通りにしてやってください!」
涙を流しながら段平。
振り返りほほえむジョーアップ。ちょいT.Uハーモニー(11)
★再計量に来るジョー。
「矢吹選手、118パウンド!53.52キロです。」
「バンタム級リミット一杯で計量パスです。 
これで今夜の試合は、東洋太平洋タイトルマッチとして成立致しました!」
関係者その他見守られる中、秤に乗るジョーのロングショット ハーモニー(12)

12枚 (合計151枚)

注目ポイント

★ジョーがリミットオーバーで駆け付けたサウナは”プリンスサウナ”
一番温度の高い130度の部屋を1人で占領。
しかも、”くすりとくよ薬局”で下剤を買い、飲んでした。
原作では”東サウナ”です。
※但し、コマ切れしているので東の字の前に何かついたかもしれません。

★計量は10時スタート。
再計量は14時まで。1分過ぎても駄目。

★岡田医院で200gの血を抜く話はアニメオリジナル。
より一層大変な減量苦の表現になってます。

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:篠崎好

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:札木幾夫・児玉兼嗣・小林慶輝・神宮慧

動画:岩田道代・武藤照美・中村まゆみ・高橋千代子・比護美雪

仕上げ:グループジョイ 木村文一・勝木裕之・栗飯原君江
    水野直美

背景:小林プロダクション 工藤美由紀・小倉宏昌・柴田千佳子
   田辺智・石井睦夫

制作進行:柳内一彦


声の出演:寺島幹夫(玄曹達)、井口成人(記者)、水鳥鉄夫(ドヤの人)、
     池水道洋(計量係員)、鈴置洋孝(事務局員)、
     加藤正之(岡田医院医者)、田原アルノ(サウナプロ支配人)、
     小比類巻孝一(記者)

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