あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

『ゴングが鳴った・・・悪魔のリング』

★第24話/1981.3.23放送/視聴率14.3%★

ストーリー

試合開始直前、玄曹達は記者達に金竜飛の勝利宣言をする。
一方、ジョーは金竜飛の壮絶な過去を知り、”勝てる気がしねぇ・・・”と、段平や西に告白。

減量の不利をカバーすべく早めの勝負に出る作戦のジョー。
しかし、スタミナ不足で早々にスリップダウン!

試合は金のペースで進み、ダウンを繰り返すジョー。
2R終了時には早くも気を失う・・・。
しかし、ジョーは段平に”どんな事があってもタオルだけは投げるな”と言う。

ジョーは金に絶対に勝てない事を自覚しながら、激しいダウン後に立ち上がりつつ、
”なぜ自分は何度も立ち上がるのだろう?”と、自問する。

マニアック視点

●試合会場。
チケットを差し出す人々。
金龍飛対矢吹丈 12R 東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ 2F B席 指定券
・・・と書かれてます。
●続々と入場する人々。
(モブ作画です)
国技館と木彫りされたプレートが掲げられてます。
●鏡の前でシャドーする金。
(少しレイアウトずれしてます)
●「実の所を言いますとね、我々はすでに今日の矢吹については何にも考えておりません。
それはもちろん、100%金の勝利と言うことですかね。」
記者達の前で自信満々の玄マネージャー。
矢吹を見下してないか?と質問する記者の声は
いつもメガネの記者の声をあてている声優。(今回はキャラ設定が違う)
●「野生の男、不可能を可能にする男、嵐を呼ぶ男」が、ジョーのあだ名だと告げる記者。
「ファインプレーを見せる選手は本当の名選手ではない!ってね。
本当の名選手ならばあらゆる自体を事前にキャッチして堅実に処理するから、
傍目にはファインプレーには見えない!・・・そう、金竜飛がそれですよ。」
ジョーは減量でまで”ファインプレー”をしたので金の敵ではない!
・・・と断言する、玄マネージャー。
不適に笑う金。(俯瞰顔)
●青白かった顔が試合開始が近づくにつれ色つやが良くなったと、ジョーに話す段平。
(ジョーは西にバンテージを巻かれている)
この面のどこに色つやがあるんだよ!・・・と言うジョー。
(構えたバンテージの巻き方が変・・・)
●勝てる気がしねぇとわかってリングに登るのは今日が初めてだと、告白するジョー。
●蔵前国技館会場内俯瞰。
相撲のプレートが飾られている。
●金は正真正銘の氷だ・・・と言う事の内容を段平達に伝えるジョー。
(実際の語りはなく、レストランで語り合っている夕陽のシーンを挿入)
●「力石にせよ、カーロスにせよ、格上のボクサーだったが、
確かに俺と同じ体の中に赤い血が流れていた・・・だから俺は、
勝てはしねえまでも負ける気がしなかった。
お互いリングで燃えに燃えりゃ、そのうち俺の体の中にも理屈を超えた何かがわき上がり、
互角には打ち合える・・・って自信みたいなものがあった。
・・・だが、今度は違う。金竜飛もは燃えるものがねえんだよ!
燃えねえ相手と俺はどんなボクシングをすればいいんだい!」
・・・ジョーが初めて見せる弱気な発言。
●金陣営入場。
金のテーマ?で入場してくる。
(黒のガウン、背中には赤の刺繍で金竜飛の文字 玄の背中は”竜”の文字)
●「いこうぜ、あんまり遅れたらチャンピオンに失礼だ」・・・と会場に向かうジョー。
(後ろ姿のジョーに、ガウンの帯が無い)
廊下で花(ピンクの薔薇)を持ち待っている葉子を無視して進むジョー。
BGMは傷だらけの栄光(歌詞3番:いつわりの夢~♪)
●がんばれ!われらが矢吹丈! Joe!等の旗を掲げ応援するドヤの人々。
(縦3回PAN)
●赤コーナー、東洋太平洋チャンピオン、117パウンド1/2の金、
青コーナー、東洋太平洋第3位、118パウンドのジョー。
ジョー、そっけない挨拶。(座ったまま左手を上げるだけ)

”矢吹丈!!俺たちがついてるぜ!!ドヤ街一同!!”
の垂れ幕を持ち走るキノコ&トン吉。
ハーモニカで応援のチュー吉、鍋フタを叩く太郎、下駄を叩くサチ!
コミッショナー宣言にじれるミカン男。
●「金選手のことですが、彼の所属部隊は998舞台。
・・・といいましてね、あの玄曹達大佐率いる特殊部隊なんですよ。
別名”トラ舞台!”1975年、韓国軍のベトナム派遣の際には
第一陣として出動してます。
そのトラ舞台はダラとケサンと地獄の戦場を転戦し、
解放戦線の兵士達を震え上がらせたそうです。
その正体はジャングルの中の白兵戦が専門。
隊員一人一人があらゆる殺人気をマスターした、
いわゆる特殊レンジャー部隊だったんです。
だからリングにいるのはただのボクサーとセコンドじゃありません。
殺しの最前線をくぐり抜けた、指揮官と部下なんですよ。」
葉子に情報を伝える須賀。
●減量の不利をカバーするにはスタミナが残っている早いラウンドから
・・・とアドバイスする段平。
「あいよあいよあいよってね・・・でも上手くはいかねぇだろうな!」
と弱気なジョー。
●1R開始早々、右足を滑らせいきなりスリップダウンのジョー。
「スタミナどころか、減量で足腰まで堪えてる・・・」・・・と須賀。
●スタミナ不足でボロボロのジョーを見て、玄曹達が一言。
「哀れだ・・・」
(アップカットで普段描写の無い、玄のメガネフレームも作画。)
●ジョー、金の左アッパーを喰らい、早くもダウン。
しかし、ジョーは”ダウンじゃねぇ!スリップだ!”と言い、カウント7で立つ。
その後、ゴングが鳴っても攻撃を止めないジョーはレフリーに制御される。
●段平駆け寄り、一緒にコーナーに引き上げる。
「見なよ、おっつあん。コンピューターが計算を始めやがった。
只今のラウンド、矢吹選手のダメージ8、スタミナ2.5
・・・ジー、チンチンチンチン・・・ってな。」・・・と段平に言うジョー。
●2R開始のアナウンス。
段平はマウスピースを水で洗う。
(瓶から出る水はダブラシ処理)
大きく屈伸運動をする、ジョー。
●予想以上に悪いジョーを見て、玄マネージャーは
2Rで処理しても良いと金に告げる。
●ジョーは段平に2Rで何発パンチが当たるか数えて欲しいと告げる。
●ロープ際でジョーは自信十八番である”クロスカウンター”を
金から喰らってしまう・・・。
その展開に騒然とし、立ち上がる観客達。(葉子&須賀は動かず)
カウント9で立ち上がるジョー。
●ジョー、腕をホールドした状態で金に殴りかかる。
レフリー止めに入る。
金は口から血を流しながらも、”命がけかね・・・”と余裕の一言。
●ジョー、2Rで2回目のダウンをする。
TVモニター越しに段平とジョーが写る。
段平はマットを叩いている。
”たつんだ、ジョー”と言っているのでしょうか?
●「参ったな・・・空きっ腹に堪える」・・・と、ジョー。
思わずハンカチを握りしめる葉子。
8カウントで立ち上がるジョー。
「あと、30秒!逃げろぉ!」・・・と叫ぶ段平。
しかし、ジョーはフラフラと向かっていく・・・。
●ギリギリの所で2Rのゴング。
ジョーは間違えて金のコーナーに戻る。
「丹下さん、自分の選手だろ、
あまり無駄にパンチを受けさせない方がいいよ!」と、忠告する玄。
「心配無用!」と、言い返す段平。
アメリカ人の様なリアクションで呆れる玄。
金は不適な笑み。
セコンドは無表情。
●気を失ったジョーに頭から水をかけるように西に命じる段平。
「もっと景気よくやらんかい!」と段平は西から水を取り上げ、
自らジョーにかける。
●ジョーの当たったパンチの質問に段平は
”100発、金のが2発”と答える。
「そうつぁ、すげえな」・・・と笑うジョー。
●ドヤの人間、ジョーの肌色が悪いのを心配する。
”飯抜きで土方たったら腰さふらつくで!”
とミカン男が隣の男に一言。
”後でうな丼おごるよ~!”
”並ですかそれとも・・・”
と、突っ込みのミカン男。
”ジョー!”
・・・漫才に!?
●次の回に決めると誓う金。
「なんなら、舞々で」・・・という金。
少し焦る玄マネージャー。(額の汗を拭く)
「今日の試合、そこまでやらんでもいいよ」
まだ余裕の発言の玄マネージャー。
●3R開始。
ジョーはマウスピースを差し出す段平の指を噛む。
「一言だけ言っておく。どんな事があってもタオルだけは投げねぇでくれ!
どんな事があってもだ!」・・・と先手発言のジョー。
●”GOだ!金中尉!”と声をかける玄大佐。
白兵戦のBANKハーモニー挿入。
金の繰り出すパンチはタイミングも合わせてミサイルや銃の音に!
FINISH!と繰り出した金のパンチでジョーダウン!
3R開始、26秒!
●立てないと思い、ジョーの完敗宣言をする解説者。
須賀、思わず立ち上がる!
・・・8カウントで何とか立ち上がるジョー。
●ジョーが立ち上がり、
”輝けドヤ街の星””ガンバレ矢吹丈”の旗が揺れる。
唖然とする金&玄・・・。
「どういう訳だ・・・こりゃ、へへっ。おかしいぜ。
たった所ですぐまたひっくり返されちまうのは目に見えてんのによ、
俺のケンカボクシングなんかとうてい及ばねぇ世界をくぐり抜いたこの男に、
絶対勝ってこねぇと100も承知で・・・何でだ・・・何だって俺は
こうも何度も立ちあがるんだ・・・。」

ハーモニーショット

★別名”トラ舞台!”1975年、韓国軍のベトナム派遣の際には
第一陣として出動してます。
戦争シーン爆発!画面動T.Bハーモニー(1)
★そのトラ舞台はダラとケサンと地獄の戦場を転戦し、
解放戦線の兵士達を震え上がらせたそうです。
その正体はジャングルの中の白兵戦が専門
白兵戦カット画面動横PANハーモニー(2)
★隊員一人一人があらゆる殺人気をマスターした、
いわゆる特殊レンジャー部隊だったんです。
金竜飛、白兵戦で敵の背後からナイフを構える。
ちょいT.Bハーモニー(3)
★ゴングが鳴っても攻撃を止めないジョーはレフリーに制御される。
段平駆け寄り、一緒にコーナーに引き上げる。
1秒も無い短いショット ハーモニー(4)
★「見なよ、おっつあん。コンピューターが計算を始めやがった。
只今のラウンド、矢吹選手のダメージ8、スタミナ2.5
・・・ジーチンチンチン・・・ってな。」
ジョーの背後の金、縦PAN&T.U(金の顔)ハーモニー(5)
★”GOだ!金中尉!”と声をかける玄大佐。
白兵戦のBANKハーモニー挿入。
金の繰り出すパンチはタイミングも合わせてミサイルや銃の音に!
FINISH!と繰り出した金のパンチ 3回PANハーモニー(6)
★3R早々ダウン。
しかしすぐ立ち上がり、
「どういう訳だ・・・こりゃ、へへっ。おかしいぜ。
たった所ですぐまたひっくり返されちまうのは目に見えてんのによ、
俺のケンカボクシングなんかとうてい及ばねぇ世界をくぐり抜いたこの男に、
絶対勝ってこねぇと100も承知で・・・何でだ・・・何だって俺は
こうも何度も立ちあがるんだ・・・。」
金にフラフラと向かうジョー。T.Bハーモニー(7)

7枚 (合計162枚)

注目ポイント

★「実の所を言いますとね、我々はすでに今日の矢吹については何にも考えておりません。
それはもちろん、100%金の勝利と言うことですかね。」
記者達の前で自信満々の玄マネージャー。
※原作では6R予告宣言まで飛び出します。
予告ラウンドに逆に金はKOされます。

★劇場進行の製作もあり、試合シーンの主にロングショットは
杉野氏の修正が入らないカットが目立ちました。

★番組ラスト、”何だって俺はこうも何度も立ちあがるんだ・・・。”のセリフ時に
流れるBGMは”迷宮荘の惨劇”(作曲:羽田健太郎)です。
この曲は後25話の舞々のシーンで使われる有名な曲です。

★落ち込んでいた視聴率が一気にアップ!
金戦は注目カード?

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:大和屋竺

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:中村隆太郎・小林慶輝・神宮彗・福地信之・児玉兼嗣
   大塚伸治
動画:長谷川稔・栗井重紀・清野良夫・露木進・河南正昭
   吉川文代

仕上げ:グループジョイ 木村文一・勝木裕之・栗飯原君江
    水野直美

背景:小林プロダクション 工藤美由紀・小倉宏昌・柴田千佳子
   田辺智・石井睦夫

制作進行:尾崎穏道


声の出演:寺島幹夫(玄曹達)、水野鉄夫(解説者/東野、ドヤの人)
     小比類巻孝一(アナウンサー)、井口成人(記者、レフリー)
     鈴置洋孝(場内アナウンサー)、長堀芳夫【現・郷里大輔】(客)

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