あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

『チャンピオン・・・そして、敗者の栄光』

★第26話/1981.4.6放送/視聴率12.9%★

ストーリー

西と紀子はジョーの東洋タイトル獲得のお祝いに息抜きとして、
ジョー達を海(江ノ島)へ連れて行く。
海岸で子供達と遊ぶジョー。

帰りに”力石の墓参り”をした際に先にいた葉子&須賀に出会う。
ジョーのタイトル獲得のお祝いと題して、葉子はみんなを中華街へ招待する。
須賀は”ホセと戦った事のあるボクサー”が近くにいる事をジョーに話し、
2人はそのまま元ライト級チャンピオン、村上輝明が運営するやきとり屋へ直行する。

村上輝明は 元全日本ライト級チャンピン。89戦58勝31敗20KO勝ち。
引退して10年・・・。
少年時代のホセとストリートファイトで闘ったが、1R持たずにKO負け。
無名時代のホセの強さを懐かしむ様に語る、村上。
村上は自分が引退後、ホセが世界チャンピオンになったことが嬉しかったと話す・・・。

翌日の新聞に”金龍飛”引退の記事が出る・・・。

マニアック視点

●夕暮れ時、トレーニングに励むホセ。
ホセ陣営の人間、ジョーが東洋タイトルを取り、
同時に世界五位にランクされた事をホセに告げに来る。
(RAHA01と書かれた倉庫からロードワークの為、出るホセ)
●砂漠の中のロードワーク。
ジープで後を追う、ホセ陣営。
●子供達とパチンコ中のジョー。
(あふれ出すパチンコ玉は1話のBANK)
4段にも積み重ねられびっちり玉が入った上に乗るサチ。
BGMは軍艦マーチ
●2つ同時に入った際にジョーが叫ぶ。
”やった~!ダブルクロス!”
・・・結果3506個
●新チャンピオン誕生祝賀会、デパートで恵まれない子供達のサイン会、
TV関東主催の祝賀会、日々スポーツ、朝刊スポーツ、その他5つ6つ。
”こいつぁ、減量よりもつれぇや・・・”とジョーは段平にこぼす。
●ジョーは子供達にパチンコの景品を抱えさせ帰宅する。
西はジョーの為にある企画をするため、レンタカー(ワゴン)で丹下ジムに駆け付ける。
レンタカーとは知らずに、林屋、儲かっている~!泥棒!
・・・と冷やかしたキノコに西は一喝。
レンタカーと聞き、”そ~なんですか”と当時の漫才ギャグ
●レンタカーのワゴンでジョーのお祝いを兼ね”江ノ島”へ息抜きに行く事に。
高速走行中に田原俊彦の”ハッとしてGOOD”を合唱する子供達。
●紀子は免許を取り、初ドライブを兼ねた運転に。
車体には若葉マークが貼られている。
●キノコ、走行中に”アッシはここで降ろさせていただきやす・・・”と言い、
サチは”自分だけ助かる気かぁ!”と大騒ぎ。
ジョーが”静まれ!静まれ~!もう乗っちまったんだ!ジタバタしても羽島らねえよ、
ここはひとつ、紀ちゃんに命、預けようや!”と言うと、サチは”ジョーに命預けた~”と抱きつき、
キノコは運転中の紀子に命預けると、抱きつく。
紀子運転の車は蛇行運転状態に・・・。(危ない・・・)
●江ノ島に到着。
海辺で子供達と遊ぶジョー。
カモメも跳び、スロー作画。出崎節炸裂。
●ラスベガス郊外の砂漠でキャンプ中のホセ。
ロードワーク中に日が暮れ、後から着いてくるジープはライトを付ける。
●須賀の車で移動中の葉子。
(葉子は花束を持っている)
ノンタイトルの試合の為にキャンプをしている事を告げる須賀。
ロサンゼルスに連絡が取れなかった事を納得する葉子。
高速走行中の看板に”アデラント”あり。
●完全主義者のホセはどんな相手でも全力を尽くす。
須賀、葉子に話す。同時にホセのインタビューとシンクロした映像に。
「どんなに強く、完璧なチャンピオンでもいつかは衰え、追いつかれ、敗者となる。
それは宿命だ。だが、私は常にBESTを尽くす事で、その宿命と闘っている。
その宿命に逆らい、永遠に勝者であろうと勤める事こそチャンピオンの誇りであると思うから。」
須賀は完璧なのは認めるが、”鼻持ちならない”とホセの事を葉子に言う。
もっと、”ラフでアッケラカンとしている方が好き”とも。
●浜辺で砂遊びをする子供達と紀子。
(モブ作画だけど、チュー吉がいない・・・)
●ジョーはポカポカで満腹だ・・・と今の充実状態を西に告げる。
(西は珍しくシャツの第一ボタンを外している)
ジョーは、帰りに力石の墓参りをしたいので墓に寄って欲しいと告げる。
●横浜、港が全貌出来る高台の墓。
柴田斜之墓より、CUT IN
力石徹の墓にはすでに葉子と須賀が来ている。
ジョーは”こないだは悪かったな”と葉子に試合中水をかけた事を謝る。
(葉子のBGには石井家之墓、男鹿家之墓がある。)
●ジョー、力石の墓の前に立つ。
(向かって左隣は水谷三之墓 葉子や西達の背後には石井家之墓、小林家之墓)
ジョーは持ってきた花束を力石の墓石の一番上に乗せ”じゃあな”と一言いって去る。
●葉子はタイトル獲得のお祝いを兼ねて、近くの”中華街”で食事を誘う。
ジョーは”お祝いやパーティ”の疲れをいやすために来たので断ろうとするが、
サチに”レディのお誘い”を断るな!・・・と耳を引っ張られる。
キノコは”上手いんだってよ~中華街!”といい、
トン吉は”行くべし、行くべし”と大ハリキリ!
●中華街入り口 PAN DOWNモブ作画あり。
テーブルに並べられる料理。(セル表現ではなく背景作画描写)
”では、矢吹くんの今後を祝して”・・・と乾杯の音頭を取る葉子。
大喜びの子供達。
口を葉子に拭いて貰うキノコ。
一気飲み(食い)のトン吉。
ジョーに料理を取ってあげるサチ。
BGMは26話から変更になった主題歌のイントロバージョン
中華街外の様子がCUT IN(モブシーン)
はい、あ~ん・・・にタジタジのジョー。
それを見て笑う西。
●腹一杯になり、大満足で店を出てくる子供達。
BGモブ作画。
●須賀とジョーはみんなからはぐれて、
須賀が言う、”ホセとグローブを交えた男がこの町にいる”場所へ向かう。
●Bパート
横浜港全景。
BGM:河合奈保子「愛してます」
焼き肉、NISHIISHIBANGAI、
居酒屋看板(ハワイ●×、LecRi、Bar麗香、はち、世界のビールミュン等)
BGM:YMO「テクノポリス」へ
飲食街路地裏を歩く、須賀とジョー。
●河川敷、線路下にある焼鳥屋に行く須賀とジョー。
二人とも”冷”の注文。焼き鳥は適当にたのむや・・・と須賀。
春だというのに冷える・・・この頃の陽気はあてにならない・・・と焼鳥屋主人。
●実は焼鳥屋主人は
元全日本ライト級チャンピン、村上輝明。
89戦58勝31敗20KO勝ち。
引退して10年・・・。
●焼き損じの焼き鳥を犬(名前=ホセ)にやるが、見向きもせず。
現役で松ヤニの匂いがするジョーのそばに寄りつくホセ。
●日本でただ一人、”ホセとグローブを交えた男”として村上に話を聞く須賀。
愛犬ホセは野犬を追いかけ行ってしまう・・・。
●13年前、村上が全日本タイトルを取る前にメキシコでホセと対戦した事を
村上の元マネージャーに偶然聞いた須賀。
早速突っ込む、須賀。
地下やガレージの中でファイトする闇試合。(ストリートファイト)
当時16歳のホセ(フライ級以下)と村上は戦う・・・。
”相手はアマチュア、しかも16.7のガキだ、軽くあしらってやれ・・・”と思ったが
逆にやられた村上。 1R持たずにボコボコにされる。
●1R持たずにボコボコにされる村上。
”どっちがプロだかアマチュアだかわからない試合でした”・・・と村上。
話してくれた村上に酒をおごる須賀。
●その後、全日本チャンピオンになり2度防衛するが、ホセ少年との一戦が忘れられず、
夢で何度もうなされそれが原因で引退。
引退後4~5年立って、ホセが世界チャンピオンになったと聞いて嬉しかったと言う村上。
嬉しくてやる気を出して、焼鳥屋を始めた・・・と話す村上。
●最後に酒を頼み、一気飲みするジョー。(酒はダブラシ処理)
須賀とジョーは店を後にするが、村上の愛犬”ホセ”がジョーを追ってやってくる。
須賀を先に行かせ、ジョーは公園でホセと遊ぶ。
滑り台、うんてい、そして鉄棒では得意の大車輪を披露するジョー。
●公園から出た途端、チンピラの車がホセを避け止まる。(品川33 あ62-55)
チンピラは犬がジョーの物だと思って、ゆすりたかりをする。
指五本を出すチンピラに”50円!馬鹿安~!というジョー。
怒り出すチンピラ。
”あんまりしつこいと俺も手を出すハメになるぜ”と言うジョーを制したのはホセを探しに、
駆けつけた村上。
村上は迫り来るチンピラに”私は元、全日本ライト級チャンピオン、村上輝明だ~”と言うが、
全く聞く耳持たないチンピラ達は村上をボコボコにする・・・。
思ったジョーは猛反撃。
最後は時代劇の様に一斉に倒れるチンピラ達・・・(5人)。
●村上は気絶している間にチンピラが去っていったのは、自分が元ライト級チャンピオンだと、
言ったからだと思い、ジョーに話す。
ジョーが去り際に村上は”自分が負けた男が世界チャンピオンになったのは
理屈抜きに嬉しかった・・・まるで自分の栄光の様に”・・・と言う。
●泪橋、朝。
朝刊を読む段平。
”金龍飛選手引退”の見出しが!
ジョーとの試合のダメージで再起不能と診断された金の事をジョーに告げる段平。
”ちょっとだらけちまったな・・・今日当たりからまた走るか・・・”と外を見つめるジョー。
BGM:ミッドナイトブルース(歌詞付き)

ハーモニーショット

★砂漠の中のロードワーク。
ホセどアップ ハーモニー(1)
★砂漠の中、ジープで後を追うホセ陣営。 ハーモニー(2)
★完全主義者のホセはどんな相手でも全力を尽くす。
「どんなに強く、完璧なチャンピオンでもいつかは衰え、追いつかれ、敗者となる。
それは宿命だ。だが、私は常にBESTを尽くす事で、その宿命と闘っている。
その宿命に逆らい、永遠に勝者であろうと勤める事こそチャンピオンの誇りであると思うから。」
・・・インタビュー中のホセ T.Bハーモニー(3)
★須賀は”ホセとグローブを交えた男がこの町にいる”といい、その場へジョーを案内する。
ジョーアップになり、ニヤリ。ハーモニー(4)
★村上は16歳のホセと対戦し、1R持たずにボコボコにされる村上。
”どっちがプロだかアマチュアだかわからない試合でした”・・・と村上。
ダウンする村上、見下ろす少年ホセ ハーモニー(5)
★ ジョーが去り際に村上は”自分が負けた男が世界チャンピオンになったのは
理屈抜きに嬉しかった・・・まるで自分の栄光の様に”・・・と言う。
去るジョー、手を振る村上、名残惜しそうな愛犬ホセ ハーモニー(6)
★ ジョーとの試合のダメージで再起不能と診断された金の事をジョーに告げる段平。
”ちょっとだらけちまったな・・・今日当たりからまた走るか・・・”と外を見つめるジョー。
BGM:ミッドナイトブルース(歌詞付き)
ジョーがドアを出た所でハーモニー化T.B 外には子供達5人が来ている(7)

7枚 (合計188枚)

注目ポイント

★本26話より、主題歌&挿入歌変更。
MIDNIGHT BLUES
作詞:荒木一郎 作曲:荒木一郎 編曲:チト河内 唄:荒木一郎
果てしなき闇に彼方に
作詞:荒木一郎 作曲:荒木一郎 編曲:チト河内 唄:荒木一郎
ORANGE HOUSE RECORDS ORF-1001


★西&紀子はジョーの為に、レンタカーで丹下ジムに駆け付ける。
レンタカーとは知らずに、林屋、儲かっている~!泥棒!
・・・と冷やかしたキノコに西は一喝。
※原作では髪を短くカットした紀子と西が登場。
レンタカーではなく”新車”で丹下ジムにジョーのお祝いを持ってくる。
「また新車入れたのかい、もうけてやがるんだなぁ、このドロボー!」・・・というセリフは
チュー吉が言う。
そのまま6人の子供達(チビも)を乗せてドライブに・・・。

★ドライブに出かけた際に紀子運転する車内で田原俊彦のハッとしてGOODを熱唱!
ハッとして!Good 80/09/21
作詞/作曲:宮下智 編曲:船山基紀 唄:田原俊彦

★力石の墓の周りには”男鹿家”や”小林家”等の墓石があり、これは背景作画の方々の名前。
その他もあるので恐らく”スタッフの墓”・・・の洒落だと思います。

★横浜の飲食街路地裏を歩く、須賀とジョー。
町中に流れる曲に以下2曲が・・・。
○愛してます
作詞:伊藤アキラ 作曲:川口 真 編曲:船山基紀 唄:河合奈保子
○ライディーン
作曲:高橋幸宏 演奏:YMO(イエローマジックオーケストラ)

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:善福次郎

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:平山智・小林慶輝・神宮慧・福地信之・児玉兼嗣
   大塚伸治・道下有希子
動画:加藤涼子・高奥誠也・河田章子・桑本瑞穂・小沢尚子
   金子茂子
仕上げ:グループジョイ 木村文一・岸好子・小杉宏幸・佐藤敦子

撮影:高橋プロダクション 宮内征雄・大田勝美・平山照夫
   安津畑隆・小林武男
制作進行:柳内一彦


声の出演:桑原たけし(男)、及川ヒロオ(村上輝明)、
     池田史比古(カバレロ)、小比類巻孝一(アナウンサー)

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