あしたのジョーファンサイトSOUL OF JOE

『ホセがいる・・・ハワイへ』

★第28話/1981.4.20放送/視聴率???%★

ストーリー

東洋タイトルの初防衛戦が決まり、ジョーと段平はハワイに出向く。
ホノルルへ到着早々、報道陣に取り囲まれるジョーだが、
マスコミの興味は防衛戦ではく”カーロスを廃人にした男”としてのみ注目された。

ホセが練習している居場所を知ったジョーは
そのままホセのいる”コナハジム”へ直行。
ホセは不在だったが、カーロスについて書かれたポスターの文面に
怒りを爆発させ、ジムを去る。

”マウイジム”で公開練習をしていたジョーの前に姿を現すホセ。
ジョーはホセにその場でスパーリングを申し込むが、
礼儀知らずのジョーにホセは怒りの鉄拳を・・・。

マニアック視点

●ハワイへと旅立つジョーと段平。
ドヤ街の人々に見送られる。
(土手向こうには”クズテツ回収大竹”の看板が見える)
初防衛とお土産の約束をドヤの人々にする段平。
ドヤの人々は”祭”と書かれた扇子を持っている人が目立つ。
”丈 ガンバレ”の垂れ幕も。
●西はジョーにこんにちはとサヨナラはアロハ~・・・だと教える。
”アロハ~”とその場で発声するジョー。
●ジョー&段平はドヤの人々に”胴上げ”までされる・・・。
●ジョーは紀子にお土産の約束をした途端、
キノコにコルク銃を顔に突きつけられ、
免税店でお土産を購入する事を約束させられる。
●”勝ってくるぞと勇ましく!誓ってドヤ街・・・♪”歌って応援のドヤの人々。
(BGには”行け!丹下段平”・・・の垂れ幕も)
●「外国に行けるなんて夢にも思ってらんかったよ、へっへっへ・・・」
・・・と機内で一杯やりながら上機嫌の段平。
「ホントだぁ・・・」
・・・と、つぶやくジョー。
(左側3人掛けの席、窓際のジョー、真ん中の段平、通路側は茶髪の髭外人)
●段平、飲み過ぎて酔っぱらう。
”これだけ頑丈に出来ているので例え落ちても大丈夫だ”とジョーに言うが、
見ていた本(LIFE)が逆さま・・・。
●JAPAN AIR LINE、ハワイ諸島に到着。
(飛行中は背景作画処理の飛行機。BGや手前の雲を引き、飛行感を出す)
●ホノルル空港到着。
(飛行機はセル画処理。動画ではなく”セル引き”で移動)
タラップから降りる乗客達。
「さっすが、常夏だぁ、風が生暖かいぜ!」
・・・とジョー。
直後、まだ酔っている段平、”ひっく、あろはぁ”・・・と言い残し、タラップから落ちる。
「かえまなひ~ら♪」・・・タラップから落ちた後も上機嫌に歌を歌う段平。
●税関を抜け、INFORMATION前で待っていたTV関東の人間2名がジョー&段平を迎える。
荷物を運びを手伝ってくれる2人にジョーは”ついでにこの荷物も頼む”と、段平を持ち上げる。
酔っていながらも”荷物だと~ぉ”と反応する段平。
●出口でジョーはハワイの記者達に囲まれる。
「ミスター・矢吹!あの無冠の帝王と言われたカーロス・リベラを
スクラップにしたのはあなたですね?
ポーズを取って下さい!カーロスを破壊した男、ジョー・ヤブキ!」
・・・とマイクとカメラを向けられるジョー。
「おい、ちょっと待てよ、俺は東洋タイトルの初防衛に遙々やってきたんだぜ!」
・・・とちょっとキレ気味のジョー。
「あなたのネームバリューは東洋チャンピオンと言うより、
”カーロスを壊した男”としての方が大きい!」
・・・と強調するハワイ記者。
”冗談じゃねえよ、いつもでも昔の話を蒸し返すもんじゃねぇぜ!”
と、切り返すジョー。
”カーロスに何か一言”と言われたジョーはカーロスの消息について知っている者はいないか?
・・・と集まっている記者連中に聞くが、誰もわからない・・・。
そのまま去るジョー。(段平は酔ったまま)
●TV関東派遣の人間に、車でホテルへ送迎されるジョーと段平。
(段平は酔ってジョーの膝で寝入る・・・)
ホセが”コナハジム”でトレーニング中と聞いたジョーは、
ホテルを後回しにし、コナハジム直行を命じる。
(車は海岸沿いを走る。海岸ではボートに乗った葉子らしき人物が・・・)
●コナハジム(KONAHA GYM)に到着。
酔いが覚めた段平はジョーの後を追い、中に入る・・・。
しかし、中にはホセらしき人物は見あたらない・・・。
そして、日本語も通じないので、ホセが再度現れるまで待つ事にするジョー。
●段平が引き上げようと言った所で、日本語がわかる男が登場。
ジョーは”ホセに会うために遙々日本から来たので会わせてくれ”と、依頼する。
その男は”チャンピオンは散歩だ”と言い、
”スパーリングパートナーがものの1分で壊れたからだ”とも言う。
壊れたスパーリングパートナーを見るジョー。
”壊されたのだ!カーロス・リベラと同じに!”と添える男。
”カーロス”の言葉にピクリと反応するジョー。
●ジョーは男に”ホセとカーロス”のポスターの前に連れて行かされる。
”カーロスだ、やっぱり、カーロスだ懐かしいぜ!”写真に見入るジョー。
なぜホセのポスターにカーロスの写真が載っているのか聞く、ジョー。
”カーロスがホセの試合で挨拶するのか?”と期待し、喜ぶジョー。
●しかし、内容はジョーの期待通りでは無い。
「こう書いてある・・・ホセ・メンドーサは偉大なるチャンピオン。
無冠の帝王と呼ばれたカーロス・リベラをゴングと同時に破壊した
・・・だから、いかにチャンピオンが強い!・・・という事が書いてある!」
・・・と、男が説明する。
”なるほど”・・・と、ジョーは理解する。
(カーロスにハーモニー1枚目BANK)
(カーロスとの死闘&雪の玉姫公園のシーンBANK挿入)
●”観光客の来る場所じゃない!出ていけ”と男に言われ、
追い出されそうになるジョーは右のアッパー気味のパンチを男のボディに炸裂!
”どうしちまったんだ!ジョー”と驚きの段平。
●”この馬鹿!帰るんだ!来い!”とジョーを抑え込む段平。
ジョーは用事を済ましたらすぐ帰る・・・と、歩き出す。
ボディブローで倒した男に近寄るジョー。
ずれたサングラスをかけ直し、ファイティングポーズを取る男。
しかし、ジョーは男とスパーリングをやる気は無いと言う。
ホセへの伝言を男に頼む。
「誇り高きチャンピオンと言われているそうだが、
少なくても俺は、この矢吹丈はホセメンドーサを見損なったってな!」
●ジョー、ホセの写真へ右ストレート!
ホセのポスター写真の顔面は拳の形でシワになる。
ポスターを見入る練習生達・・・。
●用事を済ましたジョーは待たせていた車に駆け乗る。
「おい、ジョー!どうしたってんだ!何をそんなにいきり立ってんだよ!」
バックにラーに写る段平の台詞。(眼帯はちゃんと反転)
「カーロスを得意になってあんなポスターに使いやがって!
その神経が許せねぇんだ!」
・・・と、ポスターを殴って腫れ上がった右手を左手に激しく打ちながら、
段平に訳を話すジョー。
●WAIKIKI HOTELで寝入るジョー。
・・・カーロスが現れる。
ファイティングポーズを取るカーロス。
(オレンジのシャツ姿)
”ゴングが鳴ったら始めよう”と言うジョー。
嬉しそうなジョー。
ゴングを鳴らす人間がいないので、ジョー自ら鳴らしに行く・・・。
・・・と、その途端、場面はホセVSカーロスへ!
ホセにやられるカーロス。
「やめろ!ホセ!カーロスは俺と闘って弱っているんだっ!」
・・・夢から覚めるジョー。
●ベランダに出るジョー。
隣のベランダでは段平も出ており、
ハワイの”世界三大夜景”を楽しんでいる。
段平に酒を誘われたジョーはそのままベランダからベランダへジャンプする。
(確実に10階以上の高さからのジャンプ!)
●MAUI GYMNASIUMでジョーの公開練習。
入り口には以下の張り紙。
CHAMPION ASIA-PACIFIC JOE YABUKI EXPIBITION SPARRING ROOM
マウイジムにはハワイの記者達が昨日のコナハジムの一件について
ジョーにインタビュー。
”チャンピオンに対して失礼だったのでは?”の質問に、
”俺はまだホセに対しては、何もしてない”と答える。
●須賀と葉子はマウイジムの前に車を停めるが、
ピナン戦はジョーに取って特に問題の無い試合・・・と言う事で、
ジムの中を除かずにそのまま去る。
●ジョーのスパーリング・パートナーはハワイ州バンタム級の新鋭、
”チコ・スティンボード”が相手。
(ヘッドギアはwinnig製)
(ヘッドギアをかぶりながらジョーの”ホントぉ”の台詞時、
口パクに着色がされてない。)
●チコは”俺、矢吹嫌いだ!偉大なチャンピオン・ホセを尊敬してない!”
と言う。
●ゴングが鳴り、スパーリング開始。
”チコさん、悪役矢吹に本気出して貰おうか!
金で雇われたスパーリングだからって、適当にしらけられちゃ、
身のある練習にならねぇからよぉ!”と挑発するジョー。
●避けていたばかりのジョーだったが、
その後いともあっさり、パートナーをダウンさせるジョー。
(4発)
※原作では蝶の様に舞い、クマンバチの様に刺す!を披露
驚く記者達。
●「これもまたホセ大先生への失礼ってやつだ!
なにせ大ファンを一人のしちまったんだからな・・・」
とジョーがつぶやいた後にホセ現れる・・・。
”よぉ!久し振り!”と手を振るジョー。
ゆっくり歩み寄ってくるホセ。
●ホセは通訳を呼び、ジョーと会話する。
「ミスター・矢吹、昨日あなたがわざわざ訪ねてくださったのに、
留守をして申し訳なかった、お詫びする。」
「君が、カーロス・リベラの近況について知りたがっていたので、
その事について立ち寄ったのだ。
彼は2~3ヶ月ほど前ベネズエラでブラブラしているのを偶然、
私の友人が見かけた。だがその後、彼を見たというものはいない。」
・・・と言葉を残し、去ろうとするホセ。
ジョーはリングから飛び降り、ホセに近づき、スパーリングをしないかと誘う。
●「残念ながら、私は練習を終えてシャワーを浴びてしまった」と言う通訳。
”ホントは俺が怖いんじゃないの?”と言うジョーの言葉を
通訳をしようとした所を段平が制する。
●「君は私を”見そこなっていた”と言ったそうだが、
私も君を”見そこなっていた”ようだ。
おまえは礼儀知らずのただの”黄色い獣”だ」・・・と、ホセが直接言い、
そのまま歩き去る。
●去っていくホセをすぐ追いかけるジョー。
「待ちなよ!ホセ!話はまだ終わってねぇんだよ!」
ホセの肩を掴むジョー。
ホセは振り向き様に怒りの左ストレート!(コークスクリュー)
ジョーは白目を向きその場に倒れる・・・。

ハーモニーショット

★ジョーは男に”ホセとカーロス”のポスターの前に連れて行かされる。
カーロスのポスター写真アップ。ハーモニー(1)
★”カーロスだ、やっぱり、カーロスだ懐かしいぜ!”写真に見入るジョー。
カーロス写真T.B隣のホセまで。ハーモニー(2)
★”カーロスがホセの試合で挨拶するのか?”と期待するジョー。
ジョー、ポスターに近づき、カーロスの写真を見入る。
カーロス写真ハーモニー(3)
★カーロスの写真アップ。T.Uハーモニー(4)
★「こう書いてある・・・ホセ・メンドーサは偉大なるチャンピオン。
無冠の帝王と呼ばれたカーロス・リベラをゴングと同時に破壊した
・・・だから、いかにチャンピオンが強い!・・・という事が書いてある!」
・・・と、男が説明する。
ポスター部分の顔写真(ホセ、カーロス、ピナン)ハーモニーT.B(5)
★”観光客の来る場所じゃない!出ていけ”と男に言われ、
追い出されそうになるジョーは右のアッパー気味のパンチを男のボディに炸裂!
T.Bし、驚く段平もフレームイン。ハーモニー(6)
”どうしちまったんだ!ジョー”と驚きの段平。ちょいT.Uハーモニー(7)
★”この馬鹿!帰るんだ!来い!”とジョーを抑え込む段平。
”わかったよ”と言う台詞中にCUT INするホセのポスター写真。ハーモニー(8)
★ホセへの伝言を男に頼む。
「誇り高きチャンピオンと言われているそうだが、
少なくても俺は、この矢吹丈はホセメンドーサを見損なったってな!」
この間に引きとアップのホセの2枚の写真がCUT IN ハーモニー(9)(10)
★ジョー、ホセの写真へ右ストレート!
写真へ向かうジョー。ジョーなめ、ホセ写真。ハーモニー(11)
★ジョーのストレートが写真のホセ顔面へ。ハンディハーモニー(12)
★ジョーの拳がホセポスター写真捉える2 ハーモニー(13)
★ジョーが去った後、ポスター前に集まる練習生達。
ホセの写真部分が拳でシワに・・・。かなりアップまでT.Uハーモニー(14)
★アップのホセ写真、角度代わり今度はT.Bへ。ハーモニー(15)
★ジョーの夢の中で、ホセにやられるカーロス。
「やめろ!ホセ!カーロスは俺と闘って弱っているんだっ!」
叫ぶジョー。ホセに向かって突進するジョー。
ホセのアップ顔。ハーモニー(16)
★段平に酒を誘われたジョーはそのままベランダからベランダへジャンプする。
(確実に10階以上の高さからのジャンプ!)
飛んだ瞬間のショット。ハーモニーT.B(17)
★去っていくホセをすぐ追いかけるジョー。
「待ちなよ!ホセ!話はまだ終わってねぇんだよ!」
ホセの肩を掴むジョー。
ホセは振り向き様に怒りの左ストレート!(コークスクリュー)
ジョーは白目を向きその場に倒れる・・・。
俯瞰でホセとジョーを捉える。
ダウンするジョーはスロー作画。ラストでハーモニー化(18)

18枚 (合計214枚)

注目ポイント

★原作では既に新丹下ジムが出来ており、
ハワイに行く際にパンチドランカーを疑う描写がある。
ジョー&段平が飛行機に乗る際に原作では右側で2席のジョーと段平。
アニメでは左側3席で窓際ジョー、段平、他の外人。

★ポスター表記
PACKEDMATCH 10R OF VOICANIC NON TOTLE ACTION
HOSE MENDOZA
WORLD BANTAM WEIGHT CHAMPION(CAMPION)
ホセとカーロスの写真
VS SAM IAUKEA
FEATHRWEIGHT CHAPION(CAMPION) OF HAWAII(HWAI)

チャンピオンやハワイのスペルが違っている(^^;


※原作ポスター(ホセとカーロス部分の)
HOSE MENDOZA
WORLD BANTAMWEIGHT CHAMPION
THE GREAT MAN WHO KNOCKED OUT AND
OF CARLOS LIBERA
CONSIDERED THE UNCROWNED CHAMPION
BEFORE THE BELL FOR
ROUND ONE HAD STOPPED RINGING!

★チコ・スティンボードとのスパーリングは、
原作のように”蝶の様に舞い、クマンバチの様に刺す!”の名言は無し。

所持セル画リンク→

スタッフ&キャスト

脚本:篠崎好

絵コンテ:さきまくら

ディレクター:竹内啓雄・大賀俊二

原画:札木幾夫・児玉兼嗣・大塚伸治・小林慶輝・平山智
   神宮慧
動画:長谷川稔・栗井重紀・清野良夫・露木進・河南正昭
   吉川文代
仕上げ:グループジョイ 木村文一・岸好子・小杉宏幸・佐藤敦子

撮影:高橋プロダクション 宮内征雄・平山照夫・大田勝美・
   安津畑隆・小林武男
制作進行:尾崎穏道


声の出演:飯塚昭三(海坊主)、古川登志夫(チコ・スティンボード)、
       池水通洋(テレビ関東)、村松康雄(通訳)、
       長堀芳夫【現:郷里大輔】(外人記者)、笹岡繁蔵(外人記者)、
       小比類巻孝一(テレビ関東)、稲葉実(外人記者)

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